天ぷらは奥が深い!

日本の料理として代表的な存在でもある「天ぷら」。油や衣、細部まで計算して仕上げられる天ぷらに、職人の技、お店のこだわりがうかがえます。使う素材、仕込みの仕方や揚げ方、提供の仕方はさまざま。コースやアラカルト、そばと共に、定食でがっつり、と味わうスタイルも増えています。この記事では新店からソウルフードまで、過去に「食べログマガジン」で紹介した中から多彩な天ぷらを集めました。旬の味覚を天ぷらで楽しんでみませんか。

ワインと味わう天ぷら

天ぷらとワイン しの|東京・広尾

2023年1月に広尾駅から徒歩9分ほど、西麻布交差点近くのカフェの2階にオープンした「天ぷらとワイン しの」は、アラカルトの天ぷらを、厳選したワインや日本酒とともに楽しめる天ぷら店です。料理長の篠 彰喜氏は「山の上ホテル」や「東京ベイコート倶楽部」を経て、銀座で創作和食店の料理長を10年間務めた後、同店の料理長に就任しました。

写真:お店から

篠氏の作る天ぷらは、薄めの衣で香りを控えめにしていて、軽やか。厳選された素材の持ち味を引き出しつつ、ワインや日本酒と共に楽しめるように計算されています。天ぷらの塩はオリジナルの配合、天つゆもかえしから自家製です。「季節の海鮮天ぷら」は550円から、「季節の野菜天ぷら」は440円から注文可能です。

写真:お店から

居心地も雰囲気も良いと話題の新店。ソムリエ厳選のワインと天ぷらを共に楽しめる大人の隠れ家は、季節を味わう春のデートにぴったりですね。

※サービス料は別。

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テンキ|東京・渋谷

渋谷駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅地の中に、2023年2月にオープンしたのが「テンキ」です。渋谷の人気居酒屋「KAMERA」の姉妹店で、シェフを務めるのは亀谷 剛氏。2年連続でミシュランガイド東京のビブグルマンを獲得した三軒茶屋「Bistro Rigole」のオーナーシェフです。

天ぷらを手巻きで食べる「アスパラガス」900円
天ぷらを手巻きで食べる「アスパラガス」900円   写真:お店から

「テンキ」では、亀谷氏が持つフレンチの技法を駆使して天ぷらをアレンジ。他にはない斬新なアイデアが詰まった天ぷらは、見た目も美しく、一皿一皿に見惚れてしまいます。合わせるドリンクは白ワインを中心に赤やオレンジなど300種類を用意していて、ワインを選ぶ時間も楽しくなりそうです。

写真:お店から

季節の一番おいしい食材を、独創的な天ぷらでいただく。これまでにない天ぷらに出会えると、オープン間もないながらも評判を呼んでいます。

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専門店の天ぷら

天ぷら浅沼|東京・日本橋

日本橋駅から徒歩2分、日本橋高島屋新館の裏手にあるビル6階に「天ぷら浅沼」はあります。オーナーの浅沼 努武(つとむ)氏は今年で29歳、天ぷらの老舗「銀座 天一」で9年間修業した新進気鋭の天ぷら職人。“いくら食べても胃もたれしない”というコンセプトの天ぷらはサックサクと軽く、素材の味わいが生きていると評判です。

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出典:pateknautilus40さん

「浅沼」の天ぷらは、上品な香りの「太香胡麻油」をブレンドしたゴマ油100%を使用し、天つゆでいただく正統派江戸前天ぷら。天ぷらの衣は食材それぞれに応じて調合するというこだわりようです。
料理は、ランチ・ディナーともに「おまかせコース」16,500円のみ。コースは約13~15品で、締めに天ぷら茶漬けか、かき揚げが入った天丼が選べます。

お肉モンスター
出典:お肉モンスターさん
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出典:pateknautilus40さん

若き職人が作る一体感のある天ぷらの数々。旬の野菜が取りそろえられ、季節ごとに訪れるのが楽しくなりそうです。まずは予約困難になる前に、この春訪れてみてはいかがでしょう。

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てんぷら 拓|埼玉・春日部

2022年1月に埼玉の八木崎駅から徒歩3分ほどの場所にオープンした「てんぷら 拓」は、カウンターで揚げたての天ぷらが楽しめる、天ぷら専門店です。店主の増田 拓実氏は複数の店で修業し、料理の全ての工程を分業ではなく自分でやりたい、と独立を決めたそうです。揚げたての天ぷらを手頃に味わえると、定期的に訪れる方も増えています。

みっきー0141
出典:みっきー0141さん

丁寧な仕込みを施したこだわりの食材は、薄めの衣でさらにおいしさが引き立ちます。食べた後に重くならない天ぷらに仕上げるため、数種類の油を配合した揚げ油を使用。完全予約制で、昼(日曜、祝日のみ)は前日まで、夜は当日16時までの予約が必要です。夜は「おまかせコース」(7,500円)のみで、天ぷら、締めに天丼か天茶を選択でき、デザートが付きます。

酔狂老人卍
出典:酔狂老人卍さん

お酒が好きな店主おすすめの日本酒や、ワインや焼酎もそろっています。ライブ感を楽しみながら、ゆっくりと春の食に向き合える非日常空間、大切な人との時間を過ごすのにおすすめです。

※サービス料は別。

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たきや|東京・麻布十番

東京の麻布十番に店を構える「たきや」は、5つ星ホテルの日本料理店で料理長を務めていた笠本 辰明氏が独立し、2015年に開いた天ぷら店。今では予約困難な人気店となり、笠本氏の料理に惚れ込んだ方々で連日満席です。

kurea
出典:kureaさん

看板料理は、牛ヒレの中でも厳選した部位のみを使用するシャトーブリアンの天ぷら。笠本氏が「天ぷらの伝統に新しい風を吹かせる起爆剤になれば」と生み出した意欲作です。

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出典:pateknautilus40さん

メニューは「店主おまかせコース」(時価)のみで、季節の旬の食材を使用した天ぷらに、一品料理もいただけます。味の変化と衣の変化をつけることで、コースとしての食べやすさがしっかり考えられていて、最後まで「たきや」ならではの味が楽しめます。まずはこの春に一度体験してみたいものですね。

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天麩羅くろさわ|大阪・豊中

大阪は豊中市桜塚、最寄りの阪急豊中駅から徒歩20分ほどの住宅街に佇むのが「天麩羅 くろさわ」です。店主の黒澤 新二氏は日本料理の修業を積み、名門リーガロイヤルホテルの料理長まで務めた正真正銘の職人。「自分一人でお店をするには、静かな場所の方が良かったから」と2018年にこの場所で開店しました。

Junzaburo
出典:Junzaburoさん

天ぷらは、具材が透けて見えるほどの衣の薄さで、うっすら膜を張ったような状態ながらサックリした仕上がり。使用する野菜は、店主がホテル時代から取引のあった農家などから直接仕入れる新鮮なものばかりです。
黒澤氏の料理を堪能できるのが、前菜、季節の天麩羅、ご飯、赤出汁、デザートなどが付いた夜の「おまかせ天麩羅コース」(8,625円)。

やんぬる哉
出典:やんぬる哉さん

確かな技術と多彩な味わいが楽しめる、住宅街に佇む天ぷら店。暖かな日が増えてくる春のこの時期に、足を運んでみてはいかがでしょう。

※サービス料は別。

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