〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
天ぷらとワイン しの(東京・広尾)
2023年1月に広尾駅から徒歩9分ほど、西麻布交差点近くのカフェの2階にオープンした「天ぷらとワイン しの」は、アラカルトの天ぷらを、厳選したワインや日本酒とともに楽しめる天ぷら店です。
外苑西通りに面したカフェの店内にある細い階段を上り扉を開けると、黒い壁にゴールドで彩られた天井の上品な空間が広がります。店内には6席のカウンターと、奥には4名まで利用できる個室があり、表通りの喧騒が嘘のような大人の隠れ家です。
同店の特長は、天ぷらをアラカルトで1品から注文できること。おまかせコースを提供する天ぷら店が多い中、「時間を気にせず食べたい分だけ」というニーズに応え、このスタイルに。自分のペースで好きなものだけ食べられるのはうれしいですよね。ポーションも小さめなので、いろいろな種類を楽しめるのも魅力的。
カウンターに立つのは篠 彰喜料理長。入社した「山の上ホテル」や「東京ベイコート倶楽部」などで研鑽を積み、銀座で創作和食店の料理長を10年間務めた後、同店の料理長に就任しました。
和食を学ぶ中で天ぷらを追求してきた篠氏の作る天ぷらは、薄めの衣で香りを控えめにしており、軽やか。豊洲市場や産地から届く厳選された素材の持ち味を引き出しつつ、ワインや日本酒と共に楽しめるように計算されています。天ぷらの塩はオリジナルの配合、天つゆもかえしから自家製です。
その日の新鮮な旬の食材から、好みのものをチョイスして天ぷらに。「季節の海鮮天ぷら」は550円から、「季節の野菜天ぷら」は440円から注文可能です。
サクッと軽い食感の天ぷらは、薄く衣を纏わせて、太白胡麻油と綿実油で揚げています。王道の海老や穴子のおいしさはもちろん、葉と根がやわらかい京かんざし(にんじん)など、野菜の天ぷらも絶品です。糖度の高い「シルクスイート」は、甘味を出すため、揚げる前に焼いているそうです。
篠氏が和食全般を経験したことを生かし、天ぷらだけでなく刺身や煮物、焼き物などの一品料理も用意。ゲストのその時の気分や体調、好みに合わせ、調理法を変えられるのも同店の醍醐味です。新鮮な魚介を刺身と天ぷら両方で味わえるなど、篠氏と相談しながら対応してもらえます。もちろん、予算や好みを伝えて、おまかせでコース仕立て(1名15,000円前後)にすることも可能です。
また、天ぷらと共に楽しめる上質なシャンパーニュや、ブルゴーニュ産のワインを中心に、希少なワインや日本酒も取りそろえています。ソムリエ厳選のワインと天ぷらを共に楽しめる大人の隠れ家。デートに誘えば、喜ばれること間違いなしの新店です。
※価格はすべて税込・サービス料別