下町の雰囲気を楽しみながらおいしい食事を

暖かい日が続き、桜が咲くとお花見気分が一気に高まる。観光もできてお花見もできるスポットといえば浅草! 編集部で厳選した、今立ち寄りたいお店を紹介する。

1. 本場パリの味を楽しめるビストロ

Étape

浅草駅から駒形橋を渡った先にある下町情緒ただようエリア。ここには本場パリの味を楽しめる名店が隠れている。8年ほどフランスの名店を渡り歩きながら、さまざまな技とレシピを吸収した河村神賜シェフが、2021年3月にオープンしたレストラン「Étape」だ。

「アッシェパルマンティエ」2,400円 写真:佐藤潮

隠れ家のようなお店を象徴するのが、ふかふかのマッシュポテトに包まれたグラタン風の料理「アッシェパルマンティエ」。その下には、黒毛和牛を贅沢に使用した赤ワイン煮込みが隠れている。見事なバランスで調和する、アットホームな雰囲気と洗練された味わい。

名店から受け継がれた味わいや、シェフのセンスが光るオリジナル料理を味わえる。

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2. 気軽に入れるポップなネオンの居酒屋

ジャストミート

2021年9月16日、浅草にオープンした「ジャストミート」。店の外にはEL蛍光チューブで描かれた店名や、イラスト、文字がポップに飾りつけられている。これはタレントのユージさんがデザインしたもので、遊び心満載だ。

カラフルなEL蛍光チューブの外観が目印 写真:大鶴倫宣

こだわりの一つである肉(ミート)。酒場でありながら、出てくる肉のクオリティが高いと評判になっているが、それもそのはず。この店は浅草にある人気店「焼肉BEAST」の姉妹店で、同じ肉を使っている。厨房には炭火台を置き、「焼肉BEAST」で修行した熟練のスタッフが部位ごとに、ジャストミートなタイミングで焼き上げてくれるのだ。

熟練した技が光るジャストミートな焼き加減 写真:大鶴倫宣

「厚切り上タン塩」はこの店でも人気の炭火焼。外側はしっかり火が通っていて、中はほんのりピンク色。この焼き加減、素人では到底真似できない。焼き上がった「厚切り上タン塩」はレモンを搾り、お好みでわさびをつけて食す。外側に少しだけコリッとした食感があるものの、肉は柔らかくてジューシー。

浅草で気軽に立ち寄れて、しかも肉の質も高く、酒も充実している酒場はあまり見かけない。「ジャストミート」はちょっと飲みたいときや、肉をガッツリ食べたいとき、どのシーンにもおすすめだ。

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3. ランチで評判の和牛ビーフシチュー

浅草 あさの

浅草の言問通りから少し入った住宅街にある「浅草 あさの」。オーナーの浅野一弘さんは、「浅草 茶寮 一松」で長年、料理長を務めていた仕事人だ。そんな浅野さんが「人生の集大成」と称してオープンさせたのは、カウンター席のみで、店内は木の温もりがあるゆったりとしたスペースで寛げる店。

写真:松村宇洋

この店のランチが、評判になっている。「浅草 茶寮 一松」で提供された人気の献立「赤味噌仕立ての和牛ビーフシチュー(1,650円)」と「銀鱈粕漬膳(1,980円)」が、お品書きに並んでいるからだ。浅野さんのオリジナルレシピのビーフシチューと銀鱈粕漬は、今やこの店でしか食べられない味。

写真:松村宇洋

「赤味噌仕立ての和牛ビーフシチュー」のベースとなるソースはデミグラスソース。そこに京都の赤味噌と八丁味噌をブレンドして仕上げている。一口食べてみると「味噌が入っているの?」と思うかもしれないが、肉が口から無くなる頃に、かすかに味噌の香りが残る。濃厚なデミグラスソースなのに、さっぱりした後味で後を引くおいしさだ。

せっかく料理を楽しみに浅草に行くのなら、席を事前に予約して、ゆっくり昼食を楽しみたい。

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4. ほのかに椎茸の香りが香る、上品なつけつゆもおいしいそば

浅草 ひら山

江戸っ子のそばの食べ方は、いわゆる「そば前」といわれるつまみをサクッと食べて酒を飲み、〆にそばを食べて長居をせずに切り上げる食べ方だが、「ひら山」ならじっくり食べてそばを楽しむことも、気軽にそばだけ食べていくこともできる。

そばもさることながら秀逸なのが、つけつゆだ。ほのかに椎茸の香りが香る、上品な味わい。基本はかつおと昆布の出汁だが、かつおはそば屋で多く使われる厚削りではなく、薄削りを使っている。そこに、香りづけの椎茸を入れているため、そばつゆでありながらも和食のお出汁の味わいに似た仕上がりになっているのだろう。

写真:玉川博之

シンプルにそばを楽しむのもいいが、白海老のかき揚げを合わせると満足度も高まる。白海老は、店主の平山さんの父親が石川県にいるため、そのつてで仕入れている上質なものだ。薄衣でさっくりとした食感のかき揚げで、たっぷり入った白海老の風味が堪能できる。

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5. 贅沢にしたい日なら老舗のすき焼き

ちんや

2021年8月に惜しまれつつも閉店した老舗すき焼き店「ちんや」が、2022年3月18日に「浅草本店」として再オープン。新店舗では、旧店主の住吉史彦氏やスタッフも参加し、伝統や味を崩すことなく受け継いでいる。

「すき焼きコース」 写真:お店から

サシの入り方が過剰ではない“適度な霜降肉”を意味する、ちんやの造語「適サシ肉」はそのままに。脂肪の融点やサシの入り方など、独自の基準で選び抜いた適サシ肉で楽しむ「すき焼き」と「しゃぶしゃぶ」を用意。

店内は、個室3部屋を備える全74席の客間とともに、牛肉やお土産などを扱う精肉店を設置。老舗の味を自宅で楽しめるのもうれしい。

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