絶対盛り上がれる小籠包専門店

中華では12月27日、中目黒に「小籠包マニア 中目黒本店」がオープンしました。運営は「餃子マニア」で有名なマニア・プロデュース株式会社。

こちらはなんと各テーブルに1台、蒸し器をのせたガスコンロが設置されています。小籠包は8種あり4個セット。1人だったのでどれを選ぶか悩んでいたら、サービススタッフが1個ずつ8種のオーダーも可能ですと教えてくれました。素敵です。春菊やホタテは中のスープを堪能し、蟹味噌とトリュフは一口でいただくことで、口中に香りが溢れます。なにより目の前で蒸し上がりを待つ、4分間のワクワク感がたまりません。グループでも相当盛り上がれることでしょう。

「小籠包(カキ、蟹味噌、トリュフ、亜麻仁牛)」

のど越し抜群のそばとビジュアル系そば

夜もお得なセットメニューがうれしいそば店

1月20日、四谷三丁目にオープンしたのはそば居酒屋「和食 手打ち蕎麦 旬のかほり」です。赤坂で営業していましたが都市開発のため移転。イタリアンの名店「オステリア デッロ スクード」があった場所で広さは倍になり、ゆったりとしました。

そばは茨城県産「常陸秋そば」。石臼びき国産100%のそば粉を、毎朝夕に店で打っています。もりそばはボリュームがあり、麺はキリッとしていて、のど越し抜群でした。酒肴だけでなく、定食や丼も充実。ランチメニューかと思いきや、夜もOKとのこと。これはうれしいですね。

「もり蕎麦」

24時間営業のそば店で、美しい麺線に見惚れる

2月15日、「アパホテル〈六本木駅前〉」の1階にオープンした「銀座 蕎麦しら石」は、24時間営業(日祝除く)のそば店です。千葉県の新松戸にある人気店「たぬきときつね」が監修。

「定番! しら石蕎麦」と「名物! 甘エビ丼」を注文しましたが、この特徴的なビジュアルは話題性十分でしょう。麺もオリジナリティに溢れていて、噛んでいて顎が疲れるというのは初めての体験でした。多彩な具材に加え、卓上には刻み海苔、鰹節、自家製辛味調味料があるので、味の変化を楽しめます。最後には丼のご飯とそばの天かすを混ぜていただきましたが、これはおすすめです。

定番! しら石蕎麦
定番! しら石蕎麦   写真:お店から

鰻のおむすびと牛300gのサンドイッチ

鰻のおむすびは手土産の新定番に

特徴的なテイクアウトのお店もオープンしています。

1月23日にオープンした「鰻次郎 神楽坂」は、“一口鰻おむすび”のお店です。最寄り駅は江戸川橋で、古くからの印刷所と新築マンションが共存する場所に出現した持ち帰り専門店。

大阪・泉大津にある「うなぎの鰻次郎」の新業態なので、鰻は蒸さずに焼く関西風。酢飯、もしくはタレのご飯の上に鰻がのっていて、一口でいただけます。4個2,000円、9個で3,800円と安くない値段ですが、それだけに手土産としてのインパクトは大でしょう。

しゅんぴ1109
「歓喜の一口鰻おむすび白」   出典:しゅんぴ1109さん

圧倒的なボリュームのサンドイッチ

一方、そのボリュームに圧倒されるのが1月24日、原宿にオープンした「チャームサイド サンドイッチ」です。こちらは広島の人気店が東京初進出。平日でも大混雑の竹下通り添いの2階で、入口は全く目立ちませんが、店内に入るとインバウンドの観光客がズラリ。

「ミートBOX」は3,278円もするものの、これでもかとばかりに牛肉が重ねられていて、なんと300g。もはやパンで挟む意味はあるのかと思うほど。肉の部位はサガリでとてもやわらかく、お酒のつまみとしても楽しめます。カツやオムレツのサンドもボリューミーで、これは確かに海外でも話題になりそうです。

「ミートBOX」 写真:お店から

文・撮影/大木淳夫

※価格は税込です

教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。最新刊『東京最高のレストラン2026』が12月に発売。10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。

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