本格讃岐うどんの出現と、人気焼肉店のグルメバーガー

讃岐生まれ讃岐育ちの店主が作るうどん

多くのバリエーション豊かなうどん店がこの1年で登場しましたが、個人的に一番おいしいと思ったのが11月18日、 秋葉原と浅草橋の中間くらいの高架沿いにオープンした「讃岐うどん 豐香(ゆたか)」です。

“讃岐生まれで讃岐育ち。幼児の時からうどんを食べ続けて50年”という店主・安藤健介さんのキャッチフレーズに違わぬ味。コシが強く、のど越し抜群の麺の小麦粉は香川県・木下製粉製。お店で打っています。揚げ物はもちろん揚げたてで、別皿で提供。つゆはぶっかけでも飲み干してしまうおいしさ。オープン時には有名芸能人の祝花が多数ありましたが、うどん好きの間でも話題になりそうです。

ぶっかけうどん ちくわ天、鳥天トッピング

人気焼肉店が仕掛けたハンバーガー

11月24日、渋谷・並木橋交差点には「BLACK ROCKS BURGER SHIBUYA」がオープンしました。人気焼肉店「新井屋」の新業態です。それゆえか、こちらにも芸能界や焼肉店からの祝花がずらり。

1階はカウンター、2階は窓向きのカウンターとテーブルがあり、昼下がりに交差点を眺めながらのハンバーガーとビールは最高でした。名物「ブラックロックスバーガー」のパティはブラックアンガス牛100%でなんと240g。さすがに多いかと思い「チーズバーガー」にしましたが、こちらも峰屋のバンズとパティ、グリーンカールの一体感が見事で満足度は抜群。ほかにライス付き1ポンド(約450g)ステーキやかき氷、グラスワイン、ウイスキーもあり、ダイナーとして家族や仲間とも楽しめそうです。

チーズバーガー

「BLACK ROCKS BURGER SHIBUYA」の紹介動画はこちら
https://www.instagram.com/p/DReUAlggUH4/

おいしい野菜やジビエをオリジナルの調理で楽しめる3店

まるでアミューズメントパーク、な地中海料理

11月21日、表参道に地中海料理店「コッコ クルック」がオープンしました。スタッフはフレンドリーでカウンター越しの薪火も雰囲気を出していて、アミューズメントパークのような楽しさがあります。

「2大名物です!」と薦められたのが「木更津産水牛モッツァレッラのカプレーゼ」と「薪火焼き野菜盛り合わせ レモンと生姜のサルサ」。同系列の「クルックフィールズ」で作られたモッツァレッラはおおまさりの落花生のアクセントも利いていて美味。人参、椎茸、蕪などの焼き野菜は水分が保たれてジューシーで、野菜だけで十分にお酒が飲めて驚きでした。猪とエシャロットのソーセージを使ったカスレは程よいポーション。運営は音楽プロデューサー・小林武史氏が代表を務める株式会社KURKKUで、2階には姉妹店のイタリアン「サスクリエ」も同日オープンです。

薪火焼き野菜盛り合わせ レモンと生姜のサルサ

魅力的なメニューが揃う、ジビエ料理

イタリアン「ミル チェッピ」が千駄木にオープンしたのは11月12日。本郷三丁目の人気店「クリマ ディ トスカーナ」の姉妹店で、ジビエや発酵を取り入れた料理が特徴です。

コースもありましたが、魅力的なメニューが多すぎるのでアラカルトで。パンパネッラ、ペッシェクルードといったイタリアならではの料理に引かれつつ、せっかくなのでジビエ中心でオーダーしてみました。初心者向けという「ジビエのメンチカツ」はホクホクしていてスタートにぴったり。ジビエコンソメで炊いたふろふき大根には、自家製の発酵調味料ロザマリーナをのせ、深いコクを生んでいます。パスタは大好きなアマトリチャーナを。こちらのジビエは自家製イノシシベーコンでした。2階建ての一軒家で、1階はカウンター、2階はテーブル席。冬のおいしいジビエ料理を楽しんでみてください。

自家製イノシシベーコンのアマトリチャーナ

噂のベトナム料理店

よく噂は聞いていたものの、なかなか訪れる機会が無かったのが、9月2日、代官山にオープンした「Nén Tokyo」です。ベトナムベースのイノベーティブレストランという珍しい形態。

日本留学経験のあるチームがダナンで立ち上げ、持続可能な食文化への取り組みで高評価の本店による東京進出です。各皿にはイラスト付きの解説が添えられるなど、ストーリー性を重視。内装はベトナムの精神性をモダンに構築、料理も独自素材を基に“五味”を、伝統と現代技法を交えて表現しています。特におすすめしたいのは最近スタートしたランチコース。こちらは夜とは違って、ベトナムで日常的に食べられている家庭料理を5,500円で楽しめます。ヴィーガンコースも7,500円で。まずはランチから雰囲気を体験してみるのもいいでしょう。

バランス
バランス   写真:お店から