【噂の新店】「arbreims」
2026年2月1日にオープン! 肩肘張らずに楽しめる日常の延長にあるフレンチ

「目黒三田通り沿い」といえば、話題の店や名店が点在するグルメエリアの一つ。この界隈に新たに加わったのが、海外の名店でも腕を磨いたシェフが手がける「arbreims」だ。

「フレンチというと、特別な日に訪れるハードルの高い店、そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。でも、もっと肩の力を抜いて食事を楽しんでほしい」。そう語るのは、シェフの北山拓磨さん。ムードはカジュアル、でも料理はあくまでレストランクオリティというのが目指す店のスタイルだ。

シェフの北山拓磨さんは、大阪「コンヴィヴィアリテ」でキャリアをスタートさせた。その後、東京の「ラチュレ」などの星付きレストランで研鑽を積み、2019年にフランスへと渡った。シャンパーニュ地方にある二つ星の「Racine」で頭角を現し、スーシェフを務めた実力派。フランスでは三つ星を含む名だたるレストランでも経験を重ね、料理の引き出しを広げている。
実力派シェフの経験と技術が光る、珠玉の皿をご紹介

コースは26,400円。シェフが思いを寄せる作り手の食材や旬の恵みを軸に、おまかせ8品の料理と3品のデザートで構成される。
北山シェフは、技法や発想の軸足をフレンチに置きながら、食材や調味料は自ら納得のいくものを求めて、国内各地に足を運んでいる。中でも長野県上田市のみそ蔵は実際に訪れ、仕込みやその哲学を知ったうえで選び抜いた、たまりじょうゆやみそ、しょうゆを駆使して料理の幅を広げている。

この日の前菜は、春を先取りするようなカラフルで楽しいビジュアル。脂がのった仙台産のトロいわしを軽く炙り、しょうゆを忍ばせたオリーブオイルに、ほんのりとバルサミコを利かせて味を引き締めている。西洋ハーブの代わりに穂じそを添え、ソースにしょうゆを使うことで、フレンチの中にさりげない和のニュアンスを忍ばせ、親しみやすい味に仕上げた一皿だ。
コンポートにした金柑のやわらかな甘みとフロマージュブランを添え、それぞれの組み合わせ次第で、食べ手が料理にいくつもの表情を描けるように委ねている。

運ばれてきた瞬間に、思わず歓声が上がる可憐な一皿は「海老と海老芋のスフレ」。じゃが芋のクレープから着想を得たこの料理は、店のスペシャリテとして、食材を替えながら一年を通して提供していく予定とのこと。
温かなスフレの中には、ふんわり、むっちりとした海老芋に、車海老の凝縮した旨みが重なり、仕上げに添えたキャビアが全体をうまくまとめ上げる。フォン・ド・ヴォーを利かせたソースは、たまりみそを加えることで、どこかホッとする味わいに。