良質な肉が低価格で食べられる訳
これだけ質の良い肉にカレーとスープは食べ放題、それに飲み放題が付いて6,000円(税抜)という価格をなぜ実現できたのでしょうか。
「やはり限界までセルフサービスを徹底しているからだと思います。スタッフは1名のみ、内装費はほとんどかけていません。お客さまにお願いすることが多く、店の形態もルール化しており、4名席と2名席が2つずつの計12名で1日3回転まで。おひとりさまは入れません。完全予約制で80分、緊急事態宣言中は17:45から15分刻みで予約を受け付けます。これは今後できる店舗も同様です」とのこと。
しかし、コスパが良いだけで人気店になれるものではありません。セルフ焼肉というスタイルでコストを限界まで削減し、現在リニューアル準備中である系列店の高級焼肉「牛男」と仕入れ先を同じにすることで、肉質と味にこだわり抜くことができたからなのです。
カレーもそのひとつ。長谷川シェフのレシピは15種類の特製スパイスに香味野菜をフォン・ド・ボーと鶏のだしで煮込み、牛乳と生クリーム、そしてジャガイモのペーストでコクがあるのにサラサラした、カレー専門店に負けるとも劣らない仕上がり。良質な肉は脂が甘く感じます。これが食べ放題なんて、なんという贅沢の極みでしょうか!
冷蔵庫から食材を取り出して好きなように肉を焼き、好きなドリンクを作って飲む、そんなアットホームな空気感が心地良い。みんなでマニュアルを見ながら焼き方を話すのも一興。焼肉の楽しみ方がまたひとつ増えました。