〈これが推し麺!〉
ラーメン、そば、うどん、焼きそば、パスタ、ビーフン、冷麺など、日本人は麺類が大好き! そんな麺類の中から、「これぞ!」というお気に入りの“推し麺”をご紹介。そのこだわりの材料や作り方、深い味わいの秘密に迫る。
今回訪れたのは、食べロググルメ著名人の門上武司さんが教えてくれた京都・金閣寺近くにある「茶盤寺(サバンジ)」。店主の地元・中国四川省の味を忠実に再現した「四川牛肉麺」を紹介する。
教えてくれる人
門上武司
1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)など。年間外食は1,000食に及ぶ。
金閣寺近くに昨年オープンした「四川牛肉麺専門店」
京都・金閣寺近く、嵐電「北野白梅町駅」から徒歩20分程度のところに、一軒の麺料理店がある。目印は日本家屋に揺れる青い大きな暖簾。「四川牛肉麺専門店」と書かれている。坪庭もある町家をリノベーションした、カウンターのみの美しい店内だ。
店は2022年12月にオープン。オーナーシェフは、中国四川省南充(ナンジュウ)出身。日本で開店するきっかけは、2015年に京都を訪れた時のこと。京都の街並みの美しさに心を打たれ「ここ京都で店を出す」と心に決めた。そして、いったんは帰国し、2018年に来日。
金閣寺近くということもあり、外国人客が半数を占める。取材時も、中国から、ニュージーランドから、とさまざまな国から訪れていた。ニュージーランドから一人で京都へ旅行に来たという30代の女性は「とてもおいしいです。ニュージーランドにはこのような麺はないですね」と笑顔で話した。
門上さん
製麺業界の雄「麺屋棣鄂(ていがく)」のおすすめ! これまで食べたラーメンとまったく異なる味わいで衝撃を覚えました。