香りが多重に押し寄せる、やみつきになる麺
とにかく辛そうな見た目だが、一口スープをすするとそのイメージは裏切られる。辛さよりも、折り重なった香りが一気に押し寄せてくるのだ。麺はやわらかめでするすると喉を通っていく。牛肉もやわらかく、噛めばやさしい甘みを感じられる。もう一口、もう一口と、ついついやみつきになる味わいだ。
「辛さよりも五香(ウーシャン)を大切にしています」との言葉通り、折り重なる香りの料理だ。四川省は京都と同じ盆地なので湿気の多いところ。現地同様、発汗して身体にこもった余分な水分を外に出し新陳代謝を高める薬膳的効果が期待できるそう。
門上さん
麺は弾力があり、すするたびにスープの味わいを増幅させます。牛肉ベースのスープはスパイスが豊かであり、牛肉の甘みが良きアクセントとなっています。