福岡の人気店が浅草に!
福岡グルメで必ずその名がでてくる「四川料理 巴蜀」が2023年11月の終わりに東京・浅草に移転しました。理由は店主が来春から信州大学の大学院生となり、週の半分は同大学の松島教授のもとで唐辛子の辛みの出し方と発酵唐辛子の辛みの変化の研究をするからです。
店主の荻野亮平さんは辻調理師専門学校を卒業して、四川料理の名店であった千駄木「天外天」で修業、1年間の四川留学を経て北九州・小倉「欣葉」で台湾料理を学び独立、「巴蜀」をオープンしました。料理それぞれ味の正解は一つだけであり、それは古くから伝わるレシピを再現することだとの考えから、提供するのは荻野さんが最も四川料理らしいと思う1980〜2000年の四川料理。料理人のセンスで進化した料理を提供する店が多い中、荻野さんの作る“始まりの料理”の再現は評判を呼び、全国から人が訪れるようになりました。
修業先であった「欣葉」の張 玉輝料理長からの「レストランはおいしいものを作るだけではない。料理、言葉、文化を並行して学びなさい」という言葉が荻野さんの料理の根幹となっており、それぞれの皿には由来となった時代や文化が反映されています。