〈2025 食通が惚れた店〉

前年に引き続きインバウンド需要は高まりましたが、飲食業界も物価高騰の波に押され、それでも負けずに踏ん張った大荒れの1年でした。

そんな2025年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「3,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。

今回は国内外問わず、音楽業界で活躍する田中知之(FPM)さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

田中知之(FPM)
DJ/プロデューサーとして国内外で活躍。FPM名義で8枚のオリジナルアルバムをリリースする他、多数のアーティストの楽曲プロデュース、100曲以上のRemixも手掛け、東京2020オリンピック開閉会式、パラリンピック開会式では音楽監督を務めた。食通としても知られ、DJツアーで培った全国各地を網羅する情報量の多さから、各界著名人からの信頼も厚い。

2025年のベストレストラン

Q. 2025年、最も印象に残った飲食店と料理を教えてください

A. 「とり茶太郎」の「ほろほろ鳥の白レバー」です

サプレマシー
「ほろほろ鳥の白レバー」   出典:サプレマシーさん

オープン直後からずっと通わせていただいています。人気店になってからも直向きにおいしさを求める大将の弛まぬ努力には頭が下がります。

こちらのおまかせコースの中でも、仕入れのタイミングが合った時にのみ提供される、ほろほろ鳥の白レバーの素晴らしさといったら……。しかも2025年いただいたその一皿は筆舌に尽くし難い旨さでありました。もちろん他の串も逸品も隙なし。これからも一生通いたいお店です。

アンダー3,000円のお手軽グルメ

Q. 2025年に食べた〈3,000円以内の感動の味〉を教えてください

A. 「龍門 本店」の「茄子のピリ辛炒め」950円です

茄子のピリ辛炒め
茄子のピリ辛炒め   写真:お店から

京都のガチ中華の名店のマストな一品。もう四半世紀以上この味を求めて通い続けているのですが、改めてプチプライスの2025年ベストに選んでも良いかと思いました。ざく切りされて揚げられた茄子の外側のカリッと感と中のトロッと感のコントラストよ。甘辛い味付けに山椒の実と唐辛子のピリッと感のバランスも完璧。季節問わず、瓶ビール煽りながらがベスト。他にもおいしいメニューはたくさんありますが、もう延々とこのメニューだけをお代わりし続けたい。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込です。
※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

文:田中知之、食べログマガジン編集部