鮮度が身上の握りはお好みで

「お客さんの中には、ちらしを食べたあとに、1、2貫つまむ人もいらっしゃいますよ」と健吾さん。10時と早く店を開けていることについては「かつては展示会で50食など多くの昼の仕出しの仕込みをしながらの営業が多かったですが、今は外国人観光客の方々が早い時間に来てくださっています。みなさん上手にお箸を使って食べてくださいます」と。

まぐろ450円
鯛420円
はまち400円
穴子400円
 

門上さん

ちらし寿司と握り数貫という食べ方もおすすめです。

「これからも変わらず同じものを求めて来られるお客様に応えられるように、いつ来ても同じ味を作り続けたいです」と西村さんは話す。丁寧な仕込みに時間をかけ、85年間と長く守り続けているちらし寿司。一度食べに訪れるべき値打ちは充分にある。

 

門上さん

ここのような街にある寿司屋は減ってきているので、ずっと長く続けていってほしいですね!

※価格は税込。

撮影:福森公博
取材、文:木佐貫久代