フレンチ仕込みの料理が抜群においしい!
和あり、洋あり。肉あり、魚介あり。パスタあり。料理はジャンルにこだわることなく多岐に用意。手がけるのはフレンチでの経験も長く、ソムリエの資格も持つ田中美有紀さん。「店にはいろんな味わいのビールがあるので、料理もさまざまにすることで、いろいろペアリングを試してみてほしい」という思いがあるからだ。客自身で探していく、自分自身の組み合わせ。素敵である。楽しそうである。ただ、そこまで飲めない人には……「聞いていただければ、もちろんお店のおすすめの組み合わせも提案させていただきますよ」と、笑顔で返してくれる田中さん。
リピーター多し! 鶏レバーにはセッションIPA
「絶対食べて!鶏レバーの生姜煮」は、同店の定番にして名物。レバーを低温調理することで濃厚なクリームのような滑らか食感を実現。口に含めばレバー独特のクセはなく、旨みや甘みに生姜の香りがふわり。「他では鶏レバーは食べられないけれど、ここでは別!」と言う客が多くいるほどのおいしさなのだ。さて、ではこれに何を合わせようかとなると……「前菜的な位置付けの料理なので、ビールも軽快な飲み口のものが良いのでは。セッションIPAの『MASTERPIECE』はホップ由来のグレープフルーツ的な香りのあるビール。スターターにはぴったりの組み合わせだと思います」と店長の藤田さん。「バゲットを注文して、レバーを塗るようにしてカナッペ風に楽しむ方も多いですよ」なんて、さらにビールが進む食べ方も教えてくれた。
安定の人気! チーズパスタにはオリジナルのケルシュ
チーズ好きが太鼓判を押す「3種チーズと黒胡椒のパスタ」は、パルミジャーノ・レッジャーノ、ペコリーノ、グラノパナーダ、3種のチーズと粗くひいた黒胡椒を、茹でたてのスパゲッティに合わせただけのシンプルなパスタ。シンプルだからこそ、チーズのコクや香り、セモリナ粉の風味などを黒胡椒がグッと引き立て、食べ飽きないおいしさに。藤田さんの提案は「ここで醸造するビールの中で一番すっきりと軽やかな『東日暮里Kölsch』はいかがでしょうか。チーズや黒胡椒の風味をビールが損なうことなく、むしろ寄り添ってくれるイメージです」。
名前に地名が使われている「東日暮里Kölsch」、実は「インターナショナル・ビアカップ2022」で銅賞を受賞している逸品。ドイツのケルン地方で発祥した伝統的なスタイルを、東日暮里で味わえるのも同店の魅力のひとつだ。
外せない肉料理! 牛ローストにはハイアルW-IPA
そして、肉料理もビールと合わせて食してほしい。中でもおすすめは「牛ザブトンのロースト」。肩ロースのあばら骨側に位置する希少部位・ザブトンをロースト。オニオンソース、粒マスタード、塩を添えながら口に含めば、赤身肉のおいしさを堪能できること請け合いだ。「合わせるのは、9.5%という高アルコール度の『卍卍 IPA』ですね。肉のボリューム、味わいに決して負けることがないパンチと余韻のあるビールを合わせることで、満足度がグッと増します」と藤田さんがすすめる「卍卍 IPA」は、お肉との相性はもちろん、ハイアル好きにも推せるビールだ。