〈サク呑み酒場〉

今夜どう? 軽〜く、一杯。もう一杯。

イマドキの酒場事情がオモシロイ。居酒屋を現代解釈したネオ居酒屋にはじまり、進化系カフェに日本酒バー。どこも気の利いたツマミに、こだわりのドリンクがそろうのが共通点だ。ふらっと寄れるアフター5のパラダイスを、食べログマガジン編集部が厳選してお届け!

住宅街に登場した醸造所。日暮里にあるビール好きの聖地

日暮里駅西口には人気散策エリアの谷中。東口には生地を扱う店が90店舗近く集まった繊維街。その繊維街の先の住宅地にあるのが2021年にオープンし、たちまち人気となった「オケイブルワリー」だ。

すぐ近くには日暮里東公園があり、休日や夕方にはそこで遊ぶ子供たちの声も。心地よいBGMだ

大きなガラス戸の向こうにはカウンターとテーブル席があり、さらに奥には大きなタンクが10本近く並ぶ。そしてそのタンクの中には、みんなを笑顔にする魔法の液体=クラフトビールが詰まっている。そう、「オケイブルワリー」は自社醸造のビールを楽しませてくれるブリューレストランなのだ。

ブリューレストランの雰囲気が楽しい!

カウンターは6席、テーブル席は21席。ゆったりとビールが楽しめる席が用意されている

カウンターにはのんびりとビールを楽しむ一人客。テーブル席には料理とビールで盛り上がるグループやカップル。大きなガラス戸から心地よい日差しが差し込む店内は、思い思いのスタイルでビールを楽しむ人たちで賑わう。そして夜ともなれば、その店内の賑やかなシーンが新たな客を呼ぶことに。こうして楽しさ、おいしさの連鎖は止まらないのだ。

軽やか、爽やか、しっかり、香ばしい……さまざまな味わいの自社醸造のクラフトビール10種が壁に設けられたタップから注がれる。上の黒板にはその日味わえるビールの説明が書かれている。その日の気分や説明文からビールを選ぶのも楽しい

クラフトビールのラインアップが秀逸!

丁寧な説明が書かれたメニュー。クラフトビールは常時10種そろう

アルコール度数が低め(4.5度)のRed Aleやフルーティな香りのAmerican IPA、香ばしくコク深くほんのり甘いMILK STOUT、9.5%という高アルコール度数のW-IPA、スイートチェリーピューレを使用し酸味豊かに仕上げたFruit Sour Aleなどなど。時々の流行を追いかけたもの、定番人気のもの、季節限定、飲みきり次第終了のものなど常時10種のビールをそろえる。人気は高アルコール度数の「卍卍 IPA」や酵母由来の果実のような香りを持ちすっきりとした味わいの「東日暮里Kölsch」なのだとか。

慣れた手つきでタップからビールを注ぐ。この作業もプロの技!
種類によって色も香りもさまざま。注がれるビールを見るのも「オケイブルワリー」での楽しみのひとつだ