「貝出汁」ブームを起こしたラーメン店の「つけ蕎麦」には、魅力が詰まっていた!
つけ蕎麦の麺は平打ちにした中細麺で、ゆでたてがテーブルに運ばれてくるとふわりと小麦が香る。
「そのまま蕎麦だけ味わってもおいしいですよ」と神谷さん。
一口噛めば小麦本来の優しい甘さがあり、モチッとした食感は食べ応えを感じさせる。しかし意外にもつるりとしてのどごしもいい。まるで天日干しの良質なパスタのような滋味あふれる味わいだ。
山本さん
しじみの出汁、魚介風味の旨味のあるつけ汁が最高です。
つけ汁をからめると小麦の風味はさらに奥行きを増し、後から追いかけるしじみの濃厚な出汁の余韻が心地よい。味付けは塩と醤油から選べるが、しじみの出汁をより濃厚に感じたいなら塩がおすすめという。
山本さん
スープに入った味付きバラ肉、低温調理のチャーシューも手がかかっていて、値段相応の価値を食べながら感じられます。
しじみ出汁の名店「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 東京本店」は行列。特にカウンター5席という限られた席数なので、待ち時間が長いことでも有名だ。そんな本店と比べて席数が多い池袋店は、行列はあっても圧倒的に回転がよく入りやすい。さらにターミナル駅から徒歩4分というアクセスのよさもポイント。
本店を制覇したツワモノも、未体験という人も、池袋で自家製の国産小麦麺のつけ蕎麦をぜひ味わっていただきたい。