〈これが推し麺!〉
ラーメン、そば、うどん、焼きそば、パスタ、ビーフン、冷麺など、日本人は麺類が大好き! そんな麺類の中から、「これぞ!」というお気に入りの“推し麺”をご紹介。そのこだわりの材料や作り方、深い味わいの秘密に迫る。
今回訪れたのは、食べロググルメ著名人・門上武司さんが教えてくれた京都・金閣寺近くにある「らーめん なか澤」。とろみ&うまみが絶妙な「味玉 鶏パイタンらーめん」を紹介する。
鶏パイタンの新スタンダード
京都・金閣寺近く。わら天神前交差点を西へ入ったところにガラス張りのラーメン店がある。ここは2023年10月にオープンした「らーめん なか澤」。すっきりした店内は、カウンター5席のほか、ゆったり食事が味わえるテーブル席もある。


店主は36歳の中澤敬史さん。京都の出身で、中学生のときに家族で富山へ引越した。その後アルバイトでラーメン店に勤め、以来、富山や東京で18年間、ラーメンに携わっているという。「料理人になろうとは思っていませんでした。ただラーメンしかなかったですね。今は正直なところ、面白さ半分、しんどさ半分です」と中澤さんは笑う。

独立に際して、最初は清湯でラーメンを作ろうと考えていたそう。しかし、店を出すエリアが立命館大学に近く、学生が多い場所であることを考え、「若い人にもささるラーメンを」と変更。とろみがありながらも濃すぎない、程よいうまみの鶏パイタンを看板にしたとのこと。材料には京赤地どりを選択した。麺は「麺屋棣鄂 (ていがく)」の細めのストレートを使用している。実は、店には外から見える製麺場があり、製麺機も導入済だが、「今は一人でラーメンを担当しているので、とても手がまわりません。いつか自家製麺にしたいですね」と中澤さんは話す。

門上さん
ラーメン事情に詳しいレストランのソムリエの推薦で初めて訪れました。
