これが「味玉 鶏パイタンらーめん」の作り方!

今回は「味玉 鶏パイタンらーめん」を紹介する。塩と醤油は好みで選択できるが、門上さんおすすめの塩をチョイス。実際に、中澤さんに作ってもらった。

鍋に塩だれを入れる。塩だれには愛知・ヤマシン醸造の白しょう油、日本海の塩を使用
しじみスープを加える
さらに、サラダ油に炭の香りをつけた炭油と鶏油を加える
鍋を火にかけ、鶏パイタンを加え、温めておく
麺は細めのストレートを使用
麺を茹でる
器に温めたスープを入れる
茹でた麺を加える。炭で焼いたチャーシュー、味玉、フライドエノキ、穂先メンマ、九条ネギ、アーリーレッドをトッピングして完成
トッピングの味玉は京都府福知山産の「卵どすえ」を使用。濃厚なうまみとコクがあり、8、9割の客がオーダーするほど人気
トッピングのフライドエノキはオリジナル。「焦がしネギなどを参考に、何か揚げたものを使いたいと思い、試行錯誤しました!」

これが門上さんおすすめ麺!

味玉 鶏パイタンらーめん(1,070円)
心がなごむ、炭の香りが他にはない鶏パイタンスープ

程よくとろみとうまみのあるスープを飲めば、炭油、炭で炙ったチャーシューからただよう炭の香りがふんわり広がる。やややわらかめのつるつるストレート麺とスープの相性もよし。コクのある味玉やうまみをプラスするフライドエノキ、さわやかなアーリーレッドなどのトッピングが、それぞれよい仕事をしている。

 

門上さん

鶏パイタンのやや粘りある口当たりと塩の利き具合もバランスよし。麺は中細麺で口中での滑り具合が楽しい。茹で加減も秀逸です。チャーシューも素晴らしい。

こちらは三年熟成醤油らーめん(950円)

中澤さんが名付けたという“クアドラブルスープ”。鶏ガラ、豚ガラ、しじみ、魚介(鰹節など)の4種を使用している。醤油は三年熟成たまり醤油「傳右衛門」。「鶏パイタンとは違って、あっさりした味わいですよ」

知名度を上げて、店舗数を増やしたい

最近は学生が多いこともあって、辛さや具材を選べるまぜそばも人気とのこと。「紀州南高梅と大葉のぱいたん」など季節ごとのメニューも開発中だ。「今後はもっと知名度を上げて、海外の人にも来てほしいですね」と。また、「国内外のおいしい素材をバランスよく使用しながらラーメンを追求し、将来的には京都で2、3店舗、増やしたいですね」と中澤さんは話してくれた。

 

門上さん

鶏白湯について自分なりのスタンダードが確立したと感じました!

教えてくれた人

門上武司

1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「食べる仕事 門上武司」「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)、「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込。

文:木佐貫久代
撮影:福森公博