色々頼みたくなる! 魅惑のフードとデザートが勢ぞろい

自家製デミソースと手作りのタルタルがおいしさを引き立てる

そんな優しさに満ちた空気もこちらの魅力ですが、多くの人を虜にしてきた料理やデザートもまた、負けず劣らずの大きなポイント。人気のメニューをいくつか紹介してもらいました。

まずは店名が付いた看板フード・モンブランセット(1,000円)。ハンバーグ、魚フライ、粗挽きウインナーと3つのメインが盛られた、ボリューム満点の一品です。ご飯の大盛りやみそ汁の追加はプラス100円で。ご飯の大盛りを「モンブラン盛り」と呼ぶのもユニークです。

粉チーズやタバスコでアレンジするのもよし

そしてこちらは、王道のレトロフードとも言うべきナポリタンスパゲッティ(750円)。ベーコン、ピーマン、ニンジン、タマネギと具はいたってシンプルで、ケチャップに加えバターと醤油でまろやかさを出しているのがキモ。麺は茹でてから水で締め、オイルと混ぜて冷蔵庫で1~2日寝かせることでモチモチに。甘みと酸味のバランスが抜群で、外国人客も絶賛したそう。

真剣にフライパンと向き合うアンドリューさん

おいしさの秘密は、レストランならではの火力の強いコンロ。炒め焼きにし、時折空気を含ませるように大きくフライパンを振ってふんわりと仕上げます。調理を担当するアンドリューさんは、かつて航空会社で機内食を調理したり、イギリスのパブで働いたこともあったりと、飲食に精通。逞しい腕で、手際よく料理をこしらえていきます。

大人も子どもも歓喜間違いなしの豪華なルックス!

見目麗しいデザートは、あわせてオーダーしたい絶品ぞろい。特に人気のプリン・ア・ラ・モード(700円)は、重厚なガラスの器に手作りプリンとフルーツがモリモリの心躍る逸品。季節を問わずスイカやメロンを飾るのも、譲れない店のこだわりです。プリンはやや硬めの蒸し焼きタイプで、ほろ苦いカラメルが絶妙。量も味もスイーツ好きを唸らせる出来栄えです。

プリンとクリームが最高にマッチして何度でも味わいたくなる

注意して食べてほしいのが、大﨑さんが「魔法の粉」と呼ぶ、特製パウダーを使ったオリジナルのクリーム。パウダーに牛乳と生クリームを混ぜて作るそうですが、濃厚でちょっぴりシャリシャリ! 昭和を知っている世代なら「昔食べたことがあるかも」と感じてしまうはず。同じクリームはフルーツパフェ(650円)やクリームファンタジー(650円)といったほかのデザートにも使用されているので、ぜひお試しを。

名実ともに広島繁華街の看板レストラン。憩いの場として変わらない店に

お土産用にとガチャにトライする観光客も多い

今春には、「街ガチャin広島」で店の看板がキーホルダーになって登場している同店。「地域の魅力をカプセルトイに」をテーマに展開しているこちらのガチャは、広島三越や広島バスセンターに設置され、話題を呼んでいます。「シャモニー モンブランのデザインが当たったよ!」と、うれしそうに見せに来る客もいるのだとか。

海外のホテルで勤務していた大﨑さんとアンドリューさんはかつての同僚。英語ももちろんOKでインバウンドも安心

今後の目標を「ずっと変わらず、皆さんの憩いの店として在り続けること」と話す大﨑さん。「一人暮らしの人がふらっと訪れるのも、家族でワイワイごはんを食べに来るのも大歓迎。もちろん観光客の方にも気軽に寄ってほしいですね」。おすすめの来店の時期は、胡子大祭が開催される11月。おいしい料理と温かな人情を、広島の地域文化とともに、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

※価格はすべて税込です。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

撮影:岸副正樹
文:浅井ゆかり