「The Tabelog Award 2022」 受賞店インタビュー

「おいしいを、讃えよう。」をキャッチコピーに、食べログユーザーによる評価をもとにした独自の年間レストランアワード「The Tabelog Award 2022」。対象期間にきわめて高い評価を獲得したお店がノミネートされ、ユーザーによる投票にて、「Gold」「Silver」「Bronze」の各賞、部門賞として「Best New Entry」「Best Regional Restaurants」が決定した。

受賞店数は523店舗、その割合は日本の飲食店の中のわずか0.06%ほどという狭き門。そんなトップオブトップの飲食店の料理人たちは今、何を考えているのか?

Silver & Best New Entry受賞「été」庄司夏子氏

庄司夏子氏

フレンチの名店「Florilege(フロリレージュ)」でスーシェフとパティシエールを務め、独立後に“幻のケーキ”と呼ばれる「フルール・ド・エテ」で一躍有名となった庄司夏子氏。2015年7月には一日一組限定のレストラン「été(エテ)」をオープンし、世界の数々の賞で名を轟かせている。

2021年8月に現在の場所に店を移して以来、「The Tabelog Award」は今回が初めてのノミネート。SilverとBest New EntryをW受賞し、「一生に一度は味わっておきたい、匠の技に出会えるお店」との支持を得た。いま庄司氏が抱く信念とは?

唯一無二の存在であること

メニューの一例

店を営むなかで最も重要視しているのは、「このお店にだけは来たいという、唯一無二の存在であるお店でいること」と語る庄司氏。一日一組のみにしぼった営業のなかで、目指している姿はオートクチュールスタイルのレストランだそうだ。

ゲスト一人ひとりと向き合い、より居心地の良い空間を作り上げることに重点を置いている。だからこそ、ここにしかないエクスクルーシブな空間を体感できるのだ。

生産者へ還元したいという強い思い

メニューの一例

生産者が長い月日をかけて育てる野菜や果物を「ジュエリーのようなもの」と表現。庄司氏は、そうした食材でつくる料理を“作品”として仕上げることで、日本の食の価値を上げることを目指しているそう。

そして、それを分かりやすいかたちで世界へ発信するために、村上 隆氏などアーティストとのコラボレーションも開始。特別な価値を感じてもらうことで、背景にいる生産者へ還元していきたいという強い思いを抱いている。

詳しくは動画で

インタビュー動画では庄司氏の料理に対する思いや、座右の銘、将来の展望などを紹介。素晴らしい料理がどのようにできているのか、そのヒントが詰まっている。

■その他の受賞シェフインタビュー
https://award.tabelog.com/interview

■The Tabelog Award 2022
https://award.tabelog.com/

「The Tabelog Award」受賞店を一挙ご紹介

『The Tabelog Award 2022 公式本』(ぴあ)

昨年初めて発刊され大きな話題になった、食べログアワード公式本が2022年3月28日に発売。食べログアワードを受賞した全国の名店523軒を掲載しています。グルメ必携の一冊。

文:食べログマガジン編集部、平石紗代
写真:お店から