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ホルモンの鮮度は刺身で実感「刺身の盛り合わせ」

まず味わってほしいのが「刺身の盛り合わせ」(写真は2〜4人前)2,500円〜。捌いた翌日に届くという、牧場から最速で入るホルモンは冷凍も一切なし。この日は惚れ惚れするほど鮮やかなハラミ、脂ののったサガリ、ねっとりとして旨み濃厚なハツ、歯応えのいい白センマイの4つの部位が並び、抜群の食感と味で肉質の良さを実感させてくれた。

デビ高橋さん
同店のホルモンはフレッシュなのに、ねっとりとした食感もあって抜群です。脂が固まりにくいことでも、肉質の良さがわかります。

九州でも特に甘さの際立つ、鹿児島醤油を付けてどうぞ。甘口の醤油が肉にしっかりと絡み、互いの濃い味わいが調和する! 酒のアテとして、またホルモンをおかずに白飯をがっつくなんてのもいい……、かなり優秀な一品だ。
「刺身の盛り合わせ」は裏メニュー的存在なのだが、“とりあえずの一品”として気軽にオーダー可能。基本は日替わりで部位を厳選するお任せながら、人数に応じた量、部位のリクエストがあれば、柔軟に対応してくれる。
コリッ、ジュワ〜と食感が楽しいホルモン焼肉「赤白盛り」

続いては“焼き”で楽しむ「赤白盛り」3,278円。タンやハラミなどの“赤”、丸腸をはじめとする腸の部位が中心の“白”を組み合わせ、300gも盛ったガッツリ系にはたまらない一皿。

デビ高橋さん
赤はタンやハラミ、レバーなど、白は胃や腸が中心。その両方が食べられる「赤白盛り」はお得なセットです。初めて訪問する時は、まずはこれを食べておけば間違いないでしょう!

新鮮な部位が揃っているので軽く焼くだけでもOK。丸腸は脂身の甘みが溢れてジューシーに、センマイはコリッとした歯応えを楽しめるなど、ホルモンならではの食感も存分に満喫できる。

お通しにキャベツとサンチュを出し、さらにお代わりを自由にしているのは「野菜も食べてほしい」という店長の優しさから。脂身の多い部位もさっぱり食べられるのでおすすめ! 卓上に置かれた和風・醤油の2種類のドレッシングをかけてサラダ風に食べてもいい。肉には通常のタレ、辛さが程良く利いた自家製ポン酢などを付けて、味変しながら楽しもう。
たっぷり利かせた唐辛子&味噌が決め手「カライヤツ」

牛の小腸に数種類の唐辛子や味噌を絡めた「カライヤツ」748円。脂身の甘みとタレのコクが特徴で、名に反して辛さは適度。注文時に激辛にもできるので、辛党はチャレンジ必須!

デビ高橋さん
辛さは調整してもらえるので、激辛好きな人はリクエストを。小腸に味噌が付いていて焦げやすいので、ロースターの端でじっくり脂を落とすように焼くとおいしく焼けます。唐辛子の味噌もロースターの端にのせて焼き、付けて食べるのがおすすめ。ハーフサイズなどにも対応してくれます。

丸腸は焼いても縮まず、プリッと大ぶりなまま食べられるのがうれしい。独自ブレンドのタレがたっぷりかかっているので味付けは濃く、ご飯にもピッタリ。ハイボールなど酒との相性も抜群だ!
旨いホルモン使ってます! シメにおすすめの辛麺「辛ラーメン」

お馴染みの「辛ラーメン」638円をアレンジしたメニュー。丁寧に焼き上げた丸腸をトッピングしてあるので、スープの旨さがグンとアップ! ズズッと啜れば、口の中にスープの辛さと丸腸の脂身の甘みが広がる。縮れ麺に、スープとたっぷりのネギを絡めて豪快に啜ろう!

居酒屋やカフェなどがひしめき合う大名エリアに、まだこんな名店が隠れていたなんて……! 未知の福岡グルメに、益々興味をそそられた。
同店は口コミこそ少ないが、味、コスパの良さ、スタッフの柔軟な姿勢に高評価が付いている。今なら予約なしでも入りやすく、比較的遅い時間がベスト。肉ラバー達には今のうちに行ってほしい一軒だ!
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2021年10月26日)時点の情報をもとに作成しています。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
文:久保田 学、食べログマガジン編集部 撮影:菅 祐介