ランチ限定50食の「MIX牛タン定食」(1,980円)

肉ライター・GAKUが、今年登場した話題の肉ランチを実食取材!

今回紹介するのは、夜の焼肉店が新たに打ち出した昼限定の「牛タン定食」。厚切り牛タンに釜炊きご飯を合わせたメニューは、福岡ではここ「牛タンと釜炊きご飯 にくまる 春吉店」が先駆け的存在として知られています。

主役の牛タンはこの厚み。牛タンの概念を覆すほどの豊潤な肉汁。そして溢れる旨味は感動もの! ブランド卵でTKG(卵かけご飯)、多彩な調味料で味変も。極上の牛タンで、ほかほかご飯をかきこむ至福のひとときをぜひ体感してくださいね。

教えてくれたのは

GAKU
1989年熊本生まれ。福岡を拠点に観光情報誌や情報ウェブサイトでライティングを行うグルメライター。遊・悠・WesT「グルメ調査隊」(NEXCO西日本、連載中)、「シティ情報ふくおか」など多岐にわたる肉料理取材を担当。 編集プロダクションJ.9(ジェイキュー)ライター・ディレクター。

1日限定50食! 行列必至の肉ランチとは?

肉汁が滴る牛タンが絶品!

福岡市渡辺通にある「にくまる」は、北九州市小倉で人気の「にくまる 平和通り店」が昨年1月にオープンさせた新業態店。「にくまる 平和通り店」と言えば、“黒毛和牛の一頭買い”という何とも魅力的なコンセプトを掲げたお店ですが、にくまるでも厳選した牛肉の部位を多彩にそろえ、さらに“一切れ売り”でリーズナブルに楽しめるのが魅力です。肉の上質さは折り紙付きの同店が、昨年3月からランチ営業をスタートさせたとあって、さらに注目を集めています。

昼のメニューは夜営業の焼肉で看板の大トロ牛タン(牛タンの根元の部分)をメインにした定食。「牛タン定食」「大トロ牛タン定食」「MIX牛タン定食」の3種類が用意されています。牛タン定食のみと潔いメニュー展開ですが、その分牛タンの調理が徹底され、肉の良さが最大限に引き出されているんです!

まず整理券を手に入れよう。配布開始は11時15分!

西鉄福岡(天神)駅から徒歩約5分。一部では“裏天神”と呼ばれ、地元の名店が集まるエリア

お昼の営業は11時30分から。メニューが限定50食ということもあり、まずは11時15分に配布される整理券が必要になります。早めに行って並ぶことが必須ですが、これも極上の肉ランチを食べるため。普段は行列を避ける私ですが、期待値MAXなので、これには迷わず整列。整理券を受け取ったらまもなくのオープンを待ちながら、しばしの待機です。

牛タンには軽く下味が付いているので、まずはそのまま素材の味を堪能しよう

期待を胸にいざ入店! 3種類の定食が用意されていますが、大トロ牛タンと牛タンをどちらも食べたいということで「MIX牛タン定食」(1,980円)をチョイス。

料理を待つ間、目の前で調理風景が見られるのも醍醐味のひとつ。牛タンは強火の炭を使い、食感は柔らかく、旨味の詰まった肉汁を落とさないよう、丁寧に丁寧に焼かれていきます。芳しい香りや豪快な焼き音を聞きながら、お腹はグゥグゥ……。

焼き台に置かれ、いつでも熱々。牛タン定食(1,700円)、大トロ牛タン定食(2,750円)もある
丸ごと1本の牛タンから豪快にカット。大トロ牛タンは根元にあたる部分

牛タンは熱した炭が敷かれた焼き台に置かれます。これで最後の肉まで冷めることもなく、ほかほかの状態で堪能できます。旨さを追求したスタッフの配慮がうれしい限りです。

大トロ牛タンは一頭から約200gしか取れない希少な部位。一般的な薄切りではなく、見ての通りの極厚カットで提供されます。ひと口頬張れば、まず驚くのが身の柔らかさ。厚みの分だけ旨味がしっかりと染み出て、食べ応えがあるのは言わずもがな。適度な脂身の甘さが感じられるのも印象的です。