ふわふわ！ 濃厚!? 進化するスイーツなかき氷

果実シロップやクリーム、ジュレ、クッキー、スポンジ生地といった、自家製の素材を盛り込む“スイーツなかき氷”が今話題！ ふわふわに削り出したピュアな氷の口溶け、フレッシュな果実の味わいを楽しめる最旬の店を地元グルメライターが紹介。

1. 濃厚ジューシーなドルチェかき氷｜熱捨

［2021年5月〜10月の限定OPEN］間借りキッチン「Europe（エウロペ）」にて、間借り営業中のかき氷専門店「熱捨-netsu sute-」。こちらで味わえるのは、ローフードマイスタープレミアム認定講師でもある料理家の宮村ゆかりさんが監修する“ドルチェかき氷”です。

おいしさの秘密は「Raw food（ローフード）」にあり。「Raw food」とは、Raw（生）＋food（食品）を意味し、新鮮な果物、野菜、ナッツなどを生のまま、または48度以下の低温で調理して味わう食事のこと。この考えをもとに「熱捨」では旬の果物をふんだんに使い、ソース、練乳、トッピングなどの素材もすべて手作りしています。

器にうず高く盛る、食べごたえ満点のかき氷メニューは約6種類。「Raw台湾パイナップルソース＆Rawタルトクリーム」1,200円や「8層のマサラチャイソース＆ババロア」1,200円など、ひと口食べればきっとかき氷のイメージが覆るはず。

イエローとブルーのコントラストが印象的な外観もフォトジェニック！

2. かき氷の概念が変わる！｜おまめよしこのかき氷

［2021年4月OPEN］「まるでアート。こんなかき氷、はじめて！」と、話題のかき氷専門店。驚きなのは、そのメニュー。内容は定期的に変わりますが、ある日の一例を見てみると「よもぎ パイナップル」「わさび 赤い果実」「りんご ピスタチオ」「とうふ」などなど、名前だけでは想像もつかない組み合わせが並んでいます。

ある日のメニュー「みかん マデラ ローズマリー」1,650円には、シナモンなどのスパイスを利かせたみかんソースがとろり。中には果肉やローズマリーのブランマンジェが忍ばせてあり、食べ進めるほどに広がる香りや味わいがたまりません。

表面にかけるシロップ、中に仕込むソース、食材ごとに組み合わせるスポンジやメレンゲといったトッピングはもちろん自家製です。自然素材由来の美しいカラーグラデーション、個性豊かな素材の組み合わせと計算された味わいのバランスは、まさに唯一無二。

お店は古い商店が並び、博多祇園山笠の舁き山のコースでもある東町筋の一角にあります。混雑を避けるため1時間ごとの回転制で、インスタグラムのDMから予約をしての来店が基本。博多の町並みを散策した後に、立ち寄りたい一軒です。