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〈食べログ3.5以下のうまい店〉

グルメなあの人にお願いして、本当は教えたくない、とっておきの「3.5以下のうまい店」を紹介する本企画。今回は、年間100店以上の焼肉店に通う焼肉作家、小関尚紀さんが、“ネクスト町焼肉”になりうると注目する、五反田にオープンした大阪発のタレ焼肉店を紹介。
食べるたびに驚きと発見のある、焼肉の新しい食べ方を提案

巷では「おいしい店は食べログ3.5以上」なんて噂がまことしやかに流れているようだが、ちょっと待ったー!
食べログ3.5以上の店は全体の3%。つまり97%は3.5以下だ。
食べログでは口コミを独自の方法で集計して採点されるため、口コミ数が少なかったり、新しくオープンしたお店だったりすると「本当はおいしいのに点数は3.5に満たない」ことが十分あり得るのだ。
点数が上がってしまうと予約が取りにくくなることもあるので、むしろ食通こそ「3.5以下のうまい店」に注目し、今のうちにと楽しんでいるらしい。

JR山手線、都営浅草線、東急池上線が通る五反田駅から徒歩約8分。西五反田1丁目交差点すぐの大通り沿いにある「焼肉 冷麺 ういしろ」は、大阪の人気飲食店グループが2025年6月にオープンした焼肉店。焼肉激戦区といわれる五反田に登場したニューカマーながら、“タレ焼肉”という個性の打ち出しで、すでに来店客全体の4割近くがリピーターというほど、近隣で働く人や住民を中心に知名度を高めている。
2025年11月時点の食べログの点数は3.32だが、ここ最近のタレ焼肉ブームも踏まえると、さらに伸びる可能性大!

小関さん
一人で五反田を歩いている時「焼肉 冷麺 ういしろ」と書かれたやたらと目立つ赤い看板が目に付き、吸い寄せられるように入店しました。肉はもちろんタレもうまいし、バリエーション豊富でどれも肉に合う! 食べるたびに思わずうなってしまいました。“ネクスト町焼肉”はこういう大阪系タレ焼肉店なのかもしれません。

店内はダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気。一人客も入りやすいカウンター席は、あえて調理や作業の様子が見える対面型のオープンキッチンに。
「お客様が『それは何の肉ですか?』と、我々スタッフに話しかけやすい雰囲気作りをしています。そうやって会話が生まれることで、こちらも肉・タレのこだわりやおすすめの食べ方を丁寧にお伝えできるので」と話すのは店長の原口恵吾さん。

そんな客視点は内装設備にも。焼き台は全席テーブル埋め込み型に、カウンター席の排気・排煙口も壁に埋め込んだ独自仕様にこだわったそう。
「限られたスペースでもゆっくり食事を楽しんでほしいので、なるべく食べる時の邪魔にならないフラットな造りを目指しました」(原口さん)。


小関さん
店は新しくてきれいだし活気があります。食べ終わって帰る時には、スタッフが声をそろえて「よ!おおきに!」と元気よく送り出してくれるのが心地よいんです。周囲の焼肉店が早く閉まる中、25時まで営業しているのもうれしいですね。
タレのバリエーションは約10種類! 肉とのペアリングを堪能
同店の代名詞であるタレ焼肉について、店長の原口さんは「うちのメニューは『こんな組み合わせがあるんだ!』と、食べるたびに驚きや発見を感じてもらえる、飽きさせないタレ焼肉だと自負しています」と語る。

その言葉通り、部位ごとに用意された漬けダレは、特製黄身タレ、洗いダレ、にんにく醤油、山椒おろしポン酢、昆布塩など常時約10種ものバリエーションが。肉はA4ランク以上の雌牛という基準以外は、あえてブランドや産地にこだわらず、その都度鮮度や状態の優れたものを厳選。切り置きではなく、注文が入ってから肉を切るので鮮度は抜群だ。

小関さん
タレ焼肉のバリエーションがとにかく豊富。組み合わせの楽しさを味わえます。あぁ、思い出しただけでもよだれが……。
白米と一緒に頬張るべし!「ういし“ロース”(黄身タレ)」

店名の“ういしろ”が付いた看板商品の「ういし“ロース”(黄身タレ)」は、赤身と霜降りのバランスが取れたロース肉を使用。向こう側が透き通るくらい薄くスライスし、醤油ベースの揉みダレで下味を付ける。別添えでこだわりの卵を使ったやや甘みのある黄身タレと共に提供。肉のうまみと黄身タレのまろやかさが織りなす贅沢な味わいは、常連客が選ぶリピート率ナンバーワンのメニューなのだとか。


小関さん
薄くカットされたロース肉にはタレがかかっているので、まずはサッと焼いてそのままいただきます。次に相性抜群の黄身タレと。ここでいつものように白飯にも登場してもらいましょう。ご飯を巻くのにもちょうどいいサイズなので、黄身タレにたっぷり漬けて、白飯に巻いてガブリ。あぁ至福!
