〈2025 食通が惚れた店〉

前年に引き続きインバウンド需要は高まりましたが、飲食業界も物価高騰の波に押され、それでも負けずに踏ん張った大荒れの1年でした。

そんな2025年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「3,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。

今回は、おいしいカレーを求めて世界中を食べ歩くカレー細胞さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

カレー細胞(松 宏彰)

兵庫・神戸生まれ。国内だけでなくインドから東南アジア、アフリカ南端、南米の砂漠まで5,000軒以上を食べ歩き、Web、雑誌、TVなど各メディアでカレー文化を発信し続ける。「ジャパニーズカレーフェスティバル」「東京カレーカルチャー」などイベントプロデュースも多数。TBS「マツコの知らない世界」ではドライカレーを担当。Japanese Curry Awards選考委員。食べログアカウント:ropefish

2025年のベストカレー

Q. 2025年、最も印象に残った飲食店と料理を教えてください

A. 「松本メーヤウ 駅前店」の「ポークカツカリーセット(インド風カシミールカリー)」です

ランチタイム限定「ポークカツカリーセット」1,500円は、カツに合う3つのカレーソースから選べるスタイル
ランチタイム限定「ポークカツカリーセット」1,500円は、カツに合う3つのカレーソースから選べるスタイル   写真:お店から
 

カレー細胞さん

松本のソウルフードとして半ば狂信的なファンを抱える「松本メーヤウ」。FC店だった駅前店が直営になり素晴らしきリニューアル。昼はメーヤウのカレーをカツカレーでいただけ、夜はカレーやスパイス料理で飲める“スパイスバル”として営業する夢のような業態となりました。中毒性のあるメーヤウのカレー(カリー)で構築されたカツカレーの圧倒的おいしさ。「ネオ・カツカレー」の真打とも言える完成度なのです。

アンダー3,000円のお手軽グルメ

Q. 2025年に食べた〈3,000円以内の感動の味〉を教えてください

A.「カンカンカレー」の「カンMIXカレー」1,800円です

kinokopower
「カンMIXカレー」   出典:kinokopowerさん
 

カレー細胞さん

独特なカレーが評判だった伝説の喫茶店「ゴッホ」。そのカレーのレシピを継承した店が誕生! その名物といえばポークカツとチキンカツをミックスした独特なカツカレー。揚げたカツをフライパンに移しカレーソースを加え炒め煮する独特の調理法。そこへさらにカレーソースを加えることで生まれるカツとカレーの渾然一体感、ガリッと硬い衣がメイン具材の如き存在感をアピール。これぞ「ゴッホ」、この味にまた出合えるとは!

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格はすべて税込です。

※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。

文:カレー細胞、食べログマガジン編集部