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【カレーおじさん\(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2025年12月を振り返る
2025年最後の今月のカレーとスパイス。今年も多くのお店をご紹介しました。今年どんなお店を紹介したのかまとめてみると、大雑把なジャンルの分け方ですが、トップ5は以下の通りとなりました。
スパイスカレー:12店舗
南インド料理:8店舗
ネパール料理:6店舗
インド風カレーライス:5店舗
ビリヤニ:4店舗
僕の好みも当然反映されるのですが、客観的に見てもやはりスパイスカレーのお店はまだまだ増えていることがわかります。現地系だと南インド料理のお店も着実に増えており、ビリヤニが話題に上ることも増えましたが、個人的にはインド風カレーライスのお店の勢いが復活しつつあるというのが印象的です。
インド風カレーライスというのはスパイスカレーという言葉が生まれる前から存在する、インド料理をベースに日本人がアレンジした日本米に合うシンプルなカレーライスのこと。副菜などの数も多く華やかなスパイスカレーに対して、シンプルだけど確実においしいインド風カレーライスもやはり根強い人気があるのだなと感じました。
ちなみに12月は、
- スパイスカレーの名店跡地にできたスパイスカレーの新店
- 肉も野菜も食べ応え充分のスープカレー店
- 日本人向けからオーセンティックなものまで対応のタイ料理店
- 立川から新宿へ名前を変えて移転したシンガポール料理店
以上4店舗のご紹介でした。
2026年のカレー業界、スパイス料理界はどのように進化していくのか楽しみにしつつ、今年のまとめもご覧ください。
【第1週のカレーとスパイス】カレーのおいしい店が連なる神田―秋葉原間の高架下に、またもや注目店が誕生!「SPICE NERD」

JR神田駅と秋葉原駅を繋ぐ高架下には多くの飲食店が連なり、カレーを出すお店も多い激戦区となっています。僕が気に入って通っているお店も複数あるのですが、また新たなお気に入りとなるお店ができました。2025年11月10日にオープンした「SPICE NERD」です。

場所はすぐ近くに移転した「キッチン723」の跡地。つまり、カレーがおいしいお店の後にまたカレーがおいしいお店が入ったということ。

ランチタイムはカレーのお店、夜はスパイス料理とナチュラルワインのお店となっており、1階は立ち飲みスペース、2階は、夜はチャージ料がかかりますが座ってゆっくりできる空間となっています。

お通しとして出てきたのは鱈のコンフィ。これも気のきいたスパイス料理となっており、チャージ料がついた分以上のお得感を得られます。

「前菜3種盛り合わせ」1,000円はピクルス、ワカサギのエスカベッシュ、鶏モモ肉のコンフィ麻辣オイルの3品だったのですが、このピクルスの野菜に茗荷が入るのが個性的であり、他の料理との相性も良いです。

「2種あいがけカレー」1,600円の内容は日替わり。この日は「あご出汁チキンカレー」と「和風出汁のラープ」の2種。あごだしのうまみに挽きたてスパイスの香りが融合することで、おいしさが重なる王道スパイスカレー。

ラープはタイ料理の肉サラダ的な料理で本来カレーとは違うのですが、こちらもだしが加わることによってスパイスカレー的な仕上がりになるのが面白いです。
メインにはカレーもありますがスパゲッティもあります。

「麻辣キーマのスパゲッティ」1,400円は中華系スパイスを使用したキーマカレーで作ったボロネーゼ的な仕上がり。しめじが入り、パクチーがのることによって食感と香りに変化が出てとても良いです。

こちらのお店は、元々は西荻窪で営業していた「トネノカレー」という名の間借りカレー店が名前を変えて神田に移転してきた形。「間借りの限られた時間での仕込みや営業にできることの限界を感じていたので、この1年ぐらい物件を探していました。今回神田にお店を構えることになったのは、知人の紹介で今の物件と巡り合ったからです」とシェフ。
シェフはミュージシャンでもあり、コロナ禍をきっかけにカレー作りに目覚め、独学で研究を続けながら間借りカレー店をスタートし、今回満を持しての独立となりました。
ミュージシャンとカレーの相性が良いのは各所で語られているとおりで、これを書いている僕自身も本業は音楽なのですが、こちらのシェフもミュージシャンならではの型にとらわれない自由なセンスでスパイスと向き合っていることが感じられました。
激戦区に誕生した新たなスパイス料理のお店。近隣のスパイス料理店ともまた違うセンスとテイストを味わえます。はしご酒、はしごカレーが捗ってしまいますね。














