〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

焼鳥um(東京・白金台)

天草大王 写真:お店から

2024年9月、白金台駅や恵比寿駅、広尾駅からそれぞれ徒歩12分ほどの場所に、大阪京橋で人気を得ていた「焼鳥um」が移転オープンしました。店主の寺西辰哉氏は「食べログ フレンチ TOKYO 百名店」や「The Tabelog Award」では常連の銀座のフレンチ「エスキス」で、メインの肉料理の火入れを任されており、腕を磨いた後に独立。2021年に大阪京橋で「焼鳥um」をオープンするとグルメサイトやグルメ本では「究極の焼鳥」と評され瞬く間に人気店になりました。

シンプルな暖簾をくぐるとスタイリッシュな店内が 写真:お店から

新店舗は主要駅から少し離れていて、ビルの4階まで階段で上がるので、お忍び感があります。店内にはテラスがあり、モダンで大人の雰囲気。落ち着きのある空間にはカウンターとテーブル席、全15席です。

肝の焼きしゃぶ
肝の焼きしゃぶ   写真:お店から

おすすめは「焼鳥umおまかせコース」10,000円で、「天草大王の胸のお造り」から始まり、生産者から直接丸鶏で仕入れ、水分調整してから一本一本丁寧に串打ちする天草大王の焼鳥を主軸に、七谷鴨や人気の〆料理など、同店の魅力を堪能できます。

七谷鴨ロース炭焼き 写真:お店から

21時以降はアラカルトでの注文も可能。入手困難な七谷鴨を寝かせて塊で焼き上げるフレンチのメイン料理のような一品で、アラカルトで食べられる店はほとんどないという「七谷鴨ロース炭焼き」3,500円や、丸鶏で仕入れているため提供でき、1羽分丸々焼く「皮付きせせり」900円は必食です。〆には卵黄の味わいが濃く、ご飯がすすむ「卵かけご飯」600円や絶品と評判の「特製カレー」1,000円などを用意。

火入れの様子 写真:お店から

ドリンクはビールや焼酎のほか、シャンパーニュや白、赤、ロゼ、オレンジワインを種類豊富に取り揃えているので、好みを伝えてペアリングも楽しめます。夜中の2時まで営業しているので、2軒目利用にも重宝しそう。知っていると自慢できそうな隠れ家焼鳥店、恋人や友人など大切な方をアテンドしてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

komug710
七谷鴨   出典:komug710さん

『【おまかせコース】
・天草大王の胸のお造り
湯引きされた身は、適度な弾力にきめの細かい身質が特徴
シンプルな味付けで天草大王本来のお味を楽しめます。

・肝と胸のユッケ
芽葱に胡麻が散らされ、細かくカットされたユッケスタイル
東京ではあまり見ない提供方法
肝に変な臭みも無く、粘度のあるテクスチャーですが、意外とすっきりとした後味で食べやすい一品

・もものタタキ
表面の皮に少しだけ焦げと焼き目を入れ、香ばしく。塩漬けの実山椒も盛り付け含め、小さい寸の古伊万里?の色絵皿も良い面です。

・コンソメスープ 
通常はガラからスープを摂る際に、臭みや雑味が出るので背肝を外すのがセオリー
しかし。
ここumさんのスープの中には、後入れと思われる背肝がinの再構築系
しっかり目のコンソメの味に、癖の無い濃厚な背肝の旨味

・笹身
ポーションは〜40g弱の食べやすいサイズ。火入れ、擦った山葵の風味も豊かで塩加減も◎

・ジャンボマッシュルーム 
白のジャンボマッシュルームからは、口いっぱいにジュースのようにお出汁が溢れます。マイクロプレーンで擦ったパルミジャーノの塩味で良い塩梅に

・胸の抱き身
大阪で食べたいと思ってたumさんのスペシャリテ=抱き身
ポーションは、焼き上げで50gを超えてると思われる巨大な一串
酒を吹いてるのか、濃い目の良い焼き色。
厚みがあるので難しい火入れかと思いますが、皮目はパリっと中はしっとり
レア過ぎない完璧な火入れです。

・手羽中
柑橘のピールを少し擦った面白い仕上げ

・落花生とセロリの浅漬け
おおまさりのような?大きな落花生です。セロリも炭焼きでひと手間
間に挟む箸休めもお洒落&お皿もカッコいいですね。

・七谷鴨炭火焼き
追加で頼んだ必食な一品
皮面から時間をかけて仕上げられた七谷鴨のロースです。田中さんで初めて知った最高の鴨肉。酒亭さんに変わって食べれなくなってしまいましたが、まさかumさんでアラカルトで注文できるとは。。肉々しいステーキのようなお味に、辛子マヨを合わせて

・はつ
開いて丁寧に下処理されたハツ
血の臭みもゼロ小口切りした薬味も良いアクセントに

・七谷もも
細長く串打ちされた七谷の腿肉
間には厚みのある皮を交互に
タレは甘みを抑えたニュートラル系の上品なお味

・銀杏
3Lっぽい大振りな銀杏
ホクホクで熱々塩も強すぎず良いあたりかた

☆ぼんじり
プリプリで香ばしく焼かれています。
適度に脂を落とし食べやすく

・ソリレス
トップは皮巻き、葱より下は皮無しの串打ち
パリっと皮がアタック
弾力があり、味の濃いジューシーな身が後に続きます。

・つくね
挽肉の割りは分かりませんが、粗過ぎずの丁度いい食感
さっぱりとした後味なので、他の店より胸肉を多めに挽いてるのかなぁ?

・〆
選べる〆はチーズリゾットでお願いしました。プチっとキンカンを潰して頂きます。
昔食べたオオクサさんのリゾットとは又違ったアプローチ

関西の系譜の焼鳥をあまり食べた事が無いので、関東とは又違った独自の進化を感じるスタイルで楽しく頂けました』(komug710さん)

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もも肉のたたき   出典:a7600aさん

『コースの鶏料理にワインをペアリングしてくれるソムリエさんがいて、料理に合わせてお酒を楽しませてくれます。とても料理を美味しく頂けました。
東京のどの予約困難店より美味しかったです!また伺いたいです。
ありがとうございました』(a7600aさん)

※価格は税込。

文:佐藤明日香