【噂の新店】鳥泉
恵比寿で人気の「小泉料理店」が待望の2店舗目をオープン。1本からオーダーできる焼鳥と「小泉料理店」らしいつまみの数々に「こんな店を待っていた!」と近隣住民リピーターが増殖中!
恵比寿に“好みの1本”からオーダーできる貴重な焼鳥店がオープン!

今ではすっかりコースで提供する高級店が主流になった焼鳥店。食のメッカである恵比寿もコース料理の店がほとんどです。そんな中、昔ながらの“お好みスタイル”を貫いていた「焼鶏 松本」が2025年9月をもって16年の歴史に幕を閉じたのです。行き場を失った常連客が途方に暮れていたところに救世主が現れました。

その救世主とはさまざまなジャンルでの経験を活かした、一工夫あるフレンチベースの居酒屋料理で人気の「小泉料理店」の小泉 洋さん。「焼鶏 松本」で修業経験があり、松本幸夫大将と店がどれだけ愛されていたか知っていた洋さんは、松本氏から閉店の話を聞いた時に「何とか残せないか」と考えました。そこで長年焼鳥店で修業した実弟の小泉 裕さんに任せようと決めたのです。

飲食店経験はバーテンダーからのスタートだった裕さんですが、地元の青砥で60年以上続く老舗の焼鳥店「鳥新」でアルバイトしたことがきっかけで料理人を目指します。焼鳥だけでなく一品料理も評判の店で働くうちに、「いつかこういう店をやりたいな」と思ったそう。9年勤め独立を考えた時に洋さんから手伝ってほしいと言われ「小泉料理店」へ。この2年で自身の料理が確立したと話します。
“ひとり焼鳥”にもってこい!なメニュー

焼鳥が焼けるまでは肴をつまんで待ちます。「小泉料理店」でおなじみの「フランスそら豆」(580円)や「ポテサラ酒盗」(680円)などが並びますが、おすすめNo.1は「数量限定 本日の刺盛り」です。その理由は一目瞭然! ほとんどの店の「刺し盛り」は2人前からで3種、5種などが選べて、1種2切れ以上が通例ですが、こちらは6〜7種類を1切れずつ盛り合わせてくれるのです。「1人で来てもいろいろ食べたいじゃないですか」と洋さん。さすがわかっていらっしゃる!

使用するのは豊かな自然の中でゆっくり育てられ、弾力とうまみと脂のバランスが絶妙で気に入ったと言う「丹波赤どり」。「小泉料理店」でひたすら焼き続けて完成させたのは、表面をカリッと、中はうまみを閉じ込めふっくらさせた焼き方。タレは醤油、味醂、ざらめ、葱、椎茸の軸を煮詰め、鶏の脂身の強さに合わせてサラリとしたテクスチャーに仕上げています。串は「もも」「レバー」「つくね」「しいたけ」「ししとう」など王道メニューをラインアップ。初めてならば日替わりの「おまかせ串 5本(2,000円)」がおすすめです。

こちらは「セセリ」。やわらかいのに弾力はある肉質に炭の焦げの苦みが相まって焼鳥好きにはたまりません。コラーゲンたっぷりですが意外にもさっぱりとしています。

続いての「ささみ」にはわさびをのせて。表面をサッと炙っただけなのに身が驚くほどぷっくぷく。中はレアで食感のコントラストが舌を喜ばせます。塩加減がピタッとハマっています。

しなやかな弾力、噛むごとにじゅわ〜と広がる肉汁に、これぞ焼鳥の王様!と言える「もも」。脂身の甘くてサラリとした味わいと、もも肉特有のうまみとのバランスが絶妙です。

“裕さんの焼き”を象徴するのが「抱き身」です。パリッと焼き切った皮と、皮の脂が浸透してとってもジューシーなむね肉のマリアージュに陶酔します。「火入れは皮面9割、ひっくり返して1割くらいです」と裕さんの職人技が光る一本です。

定番の「しいたけ」。時間をかけてゆっくり焼くことで、ひだの上にはうまみエキスが滲み出てきます。はじめにそのエキスを味わったらガブリ。ふんわりとした食感、豊かな香り、焼鳥のお供に欠かせません!

サクッ、プリッとした食感は新鮮な証拠です。雑味のないクリアなうまみが噛むごとに弾けます。コクはあるのに後味は軽やか。残香の余韻を楽しめます。
「〆もしっかり食べたい派」にうれしい土鍋ご飯セット

〆には旬な野菜を使った「土鍋ご飯」を。「『小泉料理店』でありとあらゆる組み合わせで作ってきたのでレパートリーは無限にあります(笑)。ただ肉系は焼鳥を召し上がっていただいているので、ご飯は野菜と魚介の組み合わせにしようかなと思っています」と裕さん。

本日はヤングコーンとシラス。とうもろこしではなくヤングコーンにするところが小泉流。食感の楽しさは断然ヤングコーンに軍配が上がります。シラスの塩味とヤングコーンの甘みが米に浸透しておこげまでおいしい!

土鍋ご飯セットに付く「白濁鶏スープ」に卒倒! ベースは鶏白湯で、比較的サラリとしたテクスチャーですがコクと香りが断然違う。これだけ煮詰めているのにしょっぱさもなく、大きめに切った長葱のシャキシャキ感もいい! 「本日のおすすめメニュー」にこのスープで作るラーメンがあったら必食です。

「町中華」「町寿司」と地域に根ざした日常使いの店が人気の的ですが、ここはまさに「町焼鳥」。「焼鶏 松本」の顧客をはじめ、近隣の人、そして何より洋さんが思い立ったら行ける店にしたかったと話します。仕事終わりにおいしい料理が食べられる店でありたいから営業は24時まで。「1人でも気楽に立ち寄れて、気ままに食べて飲んで、明日また来るよ!」という使い方がしたくなる店の誕生です。
※価格は税込。


