肉の魅力を再発見するステーキ店と、Lボーンが味わえるスペインバル

肉の楽しさと可能性を実感

6月12日、新橋に「restaurant Sugita」が「SUGITA wagyu artisan」として移転、リニューアルオープンしました。1961年大阪創業のステーキハウスを受け継ぐ2代目・杉田靖尚さんが、神戸の伝説的フレンチ「ジャン・ムーラン」で磨いた技術と肉への深い知識を融合させた一軒です。カウンター10席のオープンキッチンに生まれ変わり、杉田シェフの調理を目の前で楽しめるようになりました。
16,500円のテイスティングコースでは、日本に11枚しかないというエルメスの皿で供される創業来の「ビーフカツサンド」(豊後牛シャトーブリアンの40日熟成)に驚愕し、小豆島のオリーブ牛の昆布締め、牛のロースハム、溶岩石で焼くことで牛本来の香りを最大限に引き出したステーキまで、胃がもたれることなく、肉の楽しさと可能性を堪能できました。箸で切れると評判のビーフシチューが味わえる8,000円の「肉の匠が本気で作る洋食コース」も。和牛の新たな顔に出会える上にハードルが高くない、頼もしい一軒です。

ビーフカツサンド

ハモンセラーノは必食

肉といえばこちらも。6月18日、恵比寿にスパニッシュバル「CHUSTO(チュスト)」がオープンしました。スペイン料理に日本の食材を掛け合わせ、炭火焼きのLボーンステーキやパエリア、スペインワインを展開します。
人気店「サル イ アモール」などを手掛けるビクトル・ガルシアさん率いる株式会社V&Kの新店舗。真後ろに厨房があるテーブルカウンターや、フレンドリーで熱心なサービススタッフなど、お店全体で楽しんでほしいという思いが伝わってきます。4人以上で訪れたらぜひLボーンステーキをオーダーしてほしいところですが、ほかのメニューも魅力的なので少人数でも十分楽しめます。特に、40年以上無添加の生ハムを作り続ける尾島博さんによるハモンセラーノは必食。豚の耳などの部位を香味野菜で煮込んでから鉄板で焼く「マスクの鉄板焼き」など、酒が進む興味深いメニューも揃うので、スタッフと会話しながらいい時間を過ごせます。知っていると自慢できるお店でしょう。

ハモンセラーノ ボイルハム 薄切り盛り合わせ

西麻布の一軒家ピッツェリアと、人形町の魚がおいしいイタリアン

薪窯で焼き上げる軽やかなナポリピッツァ

6月18日、西麻布のビストロ通りに「ピッツェリア・ラ・ヌヴォラ」がオープンしました。3階建ての一軒家をまるごとピッツェリアに仕立てた一軒で、渋谷アクシュの「トラットリア ピッツェリア 207」でチーフ・ピッツァイオーロを務めた田中竜二さんがシェフです。
1階は薪焼きピザ窯があるカウンター、2階は子連れでも楽しめる個室2室、3階はテーブル席とオールニーズ対応の構成。ユニークなのは、ボトルワインをオーダーすると「価格を抑えるために」とワインオープナーを手渡され、自分で抜栓するスタイル。最初は驚きますが、これが場の雰囲気をほぐし、自然なコミュニケーションを生む仕掛けになっています。看板のピッツァは軽やかで1人1枚はいけます。薪窯で焼いたロメインレタスのシーザーサラダなど、ワインが進む脇役も充実した、気持ちのいいピッツェリアです。

マルゲリータ

魚が売りのイタリアン

6月5日、人形町にはイタリアン「Mare Mia(マーレ・ミア)」がオープンしました。もともと同じ場所にあった生ハムの店が閉店し、そこで働いていたサービス担当の女性がオーナーです。
シェフはイタリアンだけでなく寿司店での経験もあり、魚が売り。オーナーの出身地・八丈島の叔母から直送される明日葉のフリットは素晴らしく、天候次第で入荷がない日もあるそうですが、あればぜひ頼んでみてください。お店一押しはやはり「アクアパッツァ」。この日は鯛、はまぐり、ムール貝、ホンビノス貝などがたっぷりでした。締めはあさりのボンゴレビアンコをオーダー。海の幸を存分に堪能しました。場所は甘酒横丁の交差点、とらやきで有名な「玉英堂彦九郎」の2階。ガラス張りの窓際なら、人形町の賑わいを眺めながら楽しめます。

アクアパッツァ