〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

PAQUET MONTÉ(東京・代々木八幡)

写真:お店から

2024年2月、代々木八幡駅から徒歩6分ほどの場所に、フランスの伝統菓子専門店「PAQUET MONTÉ(パケモンテ)」がオープンしました。同エリアで人気を得ている「ちょっとよそゆきの朝ごはん」をコンセプトにしたカフェ、「プルミエメ」の姉妹店になります。

「フラン・パティシエ」 写真 お店から

伝統菓子「フラン・パティシエ」とは、カスタードに似たフラン液をタルト生地に流し込んで焼いた、フランスの国民的おやつです。同店では「コントラスト」を商品コンセプトに、特殊技法を用いて多層にした筒状のパイ⽣地にフラン液を流し込んで焼きあげ、パリサクとプルトロの2つの食感のコントラストを実現。長崎の養鶏場直送の新鮮で濃厚な卵、フランス産発酵バター、バニラビーンズ、オリジナルブレンドの粉、ゲランドの塩など素材を厳選し、香料などは一切使用せず無添加にこだわって、旨みを引き出しているようです。パイ⽣地に4日間、フラン液に2日間をかけ、手間を惜しまず丁寧に製造しています。

シェフパティシエ・本田珠美氏 写真:お店から

フランスの国民的おやつでありながら、日本人がほとんど知らないフランに着目したのは、オーナーの鈴江恵子氏と意気投合したシェフパティシエ・本田珠美氏。親しみやすさのあるフランを現地で食べた理想のものからブラッシュアップし、共に同店の立ち上げ・運営に力を注いできました。本田氏は調理師専門学校卒業後「Tadashi YANAGI」「レピドール 田園調布店」「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」等でパティシエとして研鑽を積み、タルト専門店等の企画開発を手掛け、現在に至ります。

1階 写真:お店から

本場フランスでリサーチし、オリジナルの「フラン・パティシエ」を研究開発後に、2023年7月に伊勢丹で先行販売して人気を呼びました。そしてこの度、代々木公園と代々木八幡宮の間にたたずむ路地裏の一軒家をリノベーションし、看板を掲げない店舗が完成。商品と同様「コントラスト」をコンセプトに、1階にはピンクを基調とし、スタンディングでフラン・パティシエをカジュアルに楽しめるイートイン席(6席)、2階にはグリーンを基調とし、ゆっくりと食事とデザートの2つのフランプレートを堪能できる完全予約制のプライベートルームを併設しています。店外にはドッグリードフック付きベンチを備え、さまざまなシーンに対応します。

定番(バニラ) 写真:お店から

おすすめは「フラン・パティシエ(バニラ)」900円で、鞘ごと使用するバニラビーンズの香りが広がる、まずは試して欲しいパケモンテオリジナルの定番のフラン・パティシエです。 

写真:お店から

「フラン・パティシエ(チョコレート)」1,000円は、「食べログ スイーツ TOKYO 百名店」に選出されているチョコレート専門店「Minimal」のBean to Barカカオ68%のチョコレートを使用し、その特徴をダイレクトに味わえるよう温度帯に配慮し甘さは控えに。他にも土日祝・数量限定の「フラン・パティシエ(米粉と玄米粉)」1,100円や期間限定の「フラン・パティシエ(いちごと柚子)」1,100円などを用意。パッケージは、本場でもほとんど見られないフランス伝統の三角包み「パケモンテ」を使用。見た目の可愛さだけでなく、手土産にも最適です。

MIX/3種のビスキュイ 写真:お店から

焼き菓子は、フランのまわりの生地にアーモンドクリームとシナモンをくるくる巻き込みフランス産カソナードをまぶし焼き上げた「パルミエパイ」1,000円や、米粉のグルテンフリーなサックリチョコ菓子「米粉ショコラサブレ」1,000円、お酒のおつまみとしても楽しめる甘くない焼き菓子「チーズクラッカー」1,000円があります。どれもフードロス削減の取り組みとして、フラン・パティシエの品質を保つために生まれる余材をアップサイクルし、活用しています。3種類を持ち歩き用にオリジナルカップに詰めた「MIX/3種のビスキュイ」1,000円は、フードロス対策のため店頭にならばない時もあるので、見つけたら買うことをおすすめします。いろいろな味を試すことができ、散歩のお供にもぴったりで、シルバーのロゴ入りカップがおしゃれ!

ブランチプレート(一例) 写真:お店から

2階の個室では、パティシエがフランを主役に仕上げた食事とデザートの「ブランチプレート」を予約制で用意。現在提供中のプレートは、季節限定のちぢみほうれん草のフランに旬の野菜のオーブン焼きや自家製ローストビーフを添え、パティシエが仕上げに温かいいちごソースを絞り、無農薬の柑橘のゼストを削ります。素材の旨みを引き出せるよう控えめな味付けなので、添えている淡路島産岩塩・ピンクペッパー・シチリア産オリーブオイルなどで調整して楽しんでください。野菜は季節ごとに旬のものを使用。90分制で2〜3名を対象としているそうで、詳細が気になる方は公式ページをチェックしてみてください。3日前までの予約が必要です。

「ちょっとよそゆきのフランスおやつ」が楽しめる、隠れ家的なフラン専門店。ここでしか味わえないフランス菓子の魅力を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

写真:お店から

『プレオープン中と知りテイクアウトのつもりで早速伺ってみたのですが、1階の素敵なイートインスペースに思わず引き込まれてしまいました。大理石調のカウンタートップにはヴィンテージ風のカトラリー。優雅な雰囲気を湛えつつ、スタンディングのスタイルが気軽さを兼ね備えていていいですね。

すっかり日も暮れてしまったので、お食事系のものをフランスビールで。

・ほうれん草をフランに仕立てたフラン・パティシエ。ポーチドエッグのせ。
・フランスビール JADE organic gluten free

これは間違いなく至福のハーモニー。幾重にも重なる美しい筒状のフォルム。中にはたっぷりのほうれん草のフラン。鮮やかな緑色の上に滴るとろとろの黄身。もはやアートのような。ちょっと非日常で特別なおやつタイムでした。

テイクアウトで三種類のフラン・パティシエと、チーズ風味のスナック菓子を購入。それぞれ色違いのカラフルな紐でキュッと結ばれた三角包みのパッケージで提供されます。

この紙と紐だけで包む三角包みはフランスで伝統の「パケモンテ」という包み方だそう。お店の名前にもなっているんですね。昔懐かしい昭和の三角牛乳パックや風呂敷き包みを彷彿として、日本の粋にも通じる不思議な共感を感じました。

一軒家を改装して作られたこのお店。通りからちょっと奥まったところに佇んでいます』(Mimizuku001さん)

写真:お店から

『代々木公園エリアに新たな美しいお店が誕生。日本初のフランパティシエ専門店。プルミエメのオーナーさんが新たにプロデュースする注目の新店。
フラン、初めて食べたのですが、食べた瞬間感動が止まりませんでした、、、驚きの美味しさ、食べたことのない新しい感覚!!!

おすすめは冬にしか味わえない濃いちぢみほうれん草のお食事系フラン。たまごトッピングで是非!宮崎のきみの濃い卵を作ったバニラも絶品です。

生地はハードなバリバリ食感ですが、パイやデニッシュのようなオイリー感は少なく、いくらでも食べれちゃう。新しい感覚のスイーツ。
生地のバリバリとクリームのトロトロのコントラストが素晴らしい、、、。

1階はカウンター席、2階は予約制の個室になっています。個室の非現実な世界観が素敵でした、、、大切な友人を連れていきたくなるお店です』(さきぷれっそさん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香