目次
第4回は代官山にある、花屋併設のクレープ屋へ。フレンチビストロの姉妹店ならではの本格的&手の込んだオリジナルメニューは必食。
>> Vol. 1 白楽駅/地元の人が愛してやまない、本格クレープカフェ
>> Vol. 2 白楽駅/懐かしいのに新しい、バナナクレープ専門店
>> Vol. 3 学芸大学駅/気軽に立ち寄りたい、バーでお酒も愉しめるクレープ屋さん
Vol.4 代官山駅
フレンチビストロが提案する、花とクレープのロマンティックでおいしい関係
今年の春にオープンし話題の花屋併設のクレープ店「TAJIMAJI」は、同じ建物の2階にあるフレンチビストロ 「Ata」の姉妹店。メッセージブーケの意味を持つ店名にふさわしく、季節の旬やおいしいものをクレープを通して伝えてくれるお店。
店頭には市場から直接仕入れた季節の花々が。クレープを食べながら花を選んだり、出来上がりを待つ間に花を愛でたりできる。ブーケのアレンジは1500円〜。店内にはドライフラワーの展示・販売も。
物語を秘めた、本格派クレープ
クレープは、レストランが手がけるだけに、味わい、ラインナップともに本格派。生地はシンプルながら、「何かが違う」と思わせる洗練された仕上がり。もちっとしていながら軽やかな噛み応え、上品な甘みと香り。具材も季節のフルーツに一工夫と手間を加える。上品な生地とあいまって、一口食べれば伝わる品格はここだけのもの。早速、今が旬の2品を紹介。
旬の林檎を、アダムとイブの物語に見立てて
冬のフルーツ、林檎を使ったクレープ。林檎が登場することで有名なアダムとイブの神話。バニラアイスには月桂樹の葉を加え香りをうつした。焼き林檎×バニラアイスの王道の組み合わせに月桂樹の香りと風味が加わることで、甘すぎない大人の味わいに。焼き林檎 月桂樹のアイス 900円。
国産の上玉を惜しみなく使った自家製の焼き林檎。
コーヒーの花をイメージした、甘くほろ苦い味わい
3日ほどで散ってしまうという、コーヒーの白い花。そのはかなさと美しさが同居する見た目とほろ苦い味わいが同居する、まさに大人のためのクレープがこちら。ポルト酒を煮詰めメレンゲを加えたマスカルポーネのムースはふわふわで、食べていてもノーストレス。トラブリコーヒーを入れて香り付けをした。ポルト酒でほんのりピンクトルツメに色づきロマンティック。同じくトラブリコーヒーとチェリー酒で煮たチェリーの上品な生地が合わさって口のなかに広がり、夢心地にさせてくれる。グリオット・トラブリコーヒー・マスカルポーネ・ポルト酒 850円。
平日は、気軽に毎日クレープを親しんで欲しいという思いから誕生した「大人サイズクレープ」が好評。全メニューを小さめサイズを500円で楽しめるから、ちょっとしたブレイクで活用したり、さまざまな味を楽しんだりしてみては。
夜はバーカウンターに
TAJIMAJIの営業が閉店した21時頃から、「Bitter Bar」と名前を変えて、甘いものとリキュール、スピリッツを楽しむバーカウンターに。深夜まで営業しているので、“〆クレープ”として活用しても。