しなやかな生地にフレッシュな生クリームとフルーツとのコンビネーションで愛される、ワンハンドスイーツの女王、クレープ。最近、東横線沿線上に、個性的なスタイルのクレープのお店が増えているとの噂をキャッチ。食べれば気分上々、大人も楽しめるコンセプトやアイデアが光るクレープを求めて、白楽、学芸大学、代官山へ。お酒と楽しめるバースタイルなど、大人も大満足のクレープ店4軒をピックアップしてご紹介。さて、どこから制覇する?

Vol.1 白楽駅
地元の人が愛してやまない、本格クレープカフェ

店主の理恵さんがクレープ店を開くことになったのは、なんと、ご主人の一言。いつもクレープ屋さんを見つけたら、必ずといっていいほど立ち寄っている理恵さんの姿を見て、クレープ屋をやれば?とご主人。その一言がきっかけで、理恵さんが食べたいクレープをかたちにしたのがこちらのお店。

「下町の、誰でも気軽に使える日常で非日常な喫茶店のようなスペース」を作りたかったという理恵さんは、カフェスタイルを採用。コーヒーはドリップで入れる、オリジナルで調合したハーブティーを用意するなど、ドリンクも力を入れた。自身も外出先でゆっくりお茶をする時間が大好きだという理恵さんの、おいしいクレープと飲み物で、リラックスして欲しいという思いが伝わる。


オリジナルブレンドのハーブティーが人気。

店主の思いが詰まった、気鋭の本格派クレープ

とろけるチーズのデリクレープ、サラダ仕立てのデリクレープ、デザートクレープの3カテゴリー。

 

理恵さんが食べたいクレープがコンセプトとあって、ベースとなる生地やクリームにも妥協はしない。食べ応えのあるしっとりした生地は、牛乳、卵、バターなどを贅沢に使った。

純粋な生クリームは、味わいはもちろんダレないよう、オーダーが入るごとに都度泡立てる。かなり贅沢なものを使っているので大変ですが、私の一番好きなクレープになったと、はにかむ理さん。妥協知らずのその味わいは一度食べたら、全メニューを制覇したくなること必至。

 

 

また、季節のフルーツを使った自家製ジャムのクレープもおすすめ。この日は生のクランベリーと生のイチゴを使用。フレッシュなフルーツならではの軽やかな酸味が、自家製のクリームにマッチ。気まぐれ自家製ジャムを使ったクレープ 450円。

 

おおぶりのサーモンに、レタスのシャキシャキ感、トマト、ディルの味わいがクリームチーズと絡まる。しっかり食べ応えがあるので食事としてもおすすめ。スモークサーモンとクリームチーズ 600円。

居心地のいい、リラックスできるカフェを目指して

白楽という場所柄、客層は老若男女さまざま。会社帰りの男性、男子学生、女子大生、家族連れに、初めてのお使いに来た子ども。本当に幅広い世代の方が訪れて、理恵さんの作ったクレープと、丁寧に入れられた飲み物で寛ぐひととき。そんな地元に寄り添った空間で、理恵さんの作るクレープは進化し続ける。

次回は、同じく白楽駅で見つけた、バナナクレープ専門店をお届け!  お楽しみに。