サクッとした衣とソースの染み込んだパン、その相性の良さを味わいたくて、たまに食べたくなるのがカツサンド。サンドイッチの中でもその存在感、特別感は王様級！ 揚げ物とパン、そこに入り込むソースの絶妙なバランスを味わうと、なんとも言えない幸福感に包まれます。「食べログマガジン」で過去紹介した記事から、肉好きさんにもパン好きさんにも食べていただきたい、こだわりのカツサンドをご紹介します。
専門店のカツサンド
日本橋 宇田川｜東京・水天宮前
2022年9月に水天宮前駅から徒歩4分ほどの場所に、とんかつとお肉の店「日本橋 宇田川」が、テイクアウト専門店となり移転オープンしました。「宇田川」と言えば、1967年に三越前で創業した老舗。開発事業により一時閉店となっていましたが、水天宮前に場所を移し、創業時より持ち帰り用の手土産でのみ販売され人気を博していた「特製カツサンド」を中心に、お弁当や総菜の販売を行っています。
とんかつに使用する豚肉は、脂と赤身のバランスが良くやわらかでジューシーな三元豚を使用。店舗で手作りしている濃い口の「特製ソース」が、豚の旨みをさらに引き出します。
看板メニューの「特製カツサンド」2,000円は、ジューシーでボリューム満点。4切れ入っていて、厚みが2cm近くあるカツはしっとりとしてやわらか。焼いたパンにソースの染みたカツと、新鮮でみずみずしいキャベツ、出来立てはもちろん、時間を置いても味が馴染んで格別のおいしさです。
クロカツサン｜東京・西新宿
2022年12月に都庁前駅、西新宿五丁目駅からともに徒歩8分ほどの場所にオープンした「クロカツサン」は、最高級の黒豚を使用したカツサンド専門店です。ミシュラン三つ星店で修行を積んだシェフ監修のカツサンドは、素材や味と食感のバランスが追求されていて、こだわりが感じられます。
使用する豚肉は、厳しい基準をクリアした鹿児島黒豚の中でも、独自のこだわりで育てられた「南州黒豚」。品質の高さと生産数の少なさで特に希少とされているブランド豚です。そして食パンは自社ベーカリーにて焼き上げていて、冷めてもおいしいと評判。注文ごとにトーストすることで、香りや味わい、もちもちの食感を内に閉じ込めています。
カツサンドは「黒豚ロースカツサンド」「黒豚リブロースカツサンド」「黒豚メンチカツサンド」「黒豚ミルフィーユカツサンド」があり、さまざまな部位を1,380～2,000円で食べることができます。それぞれの特徴が味わえるのも魅力的ですね。
テイクアウトも可能なので、外でのランチはもちろん、素材にとことんこだわったカツサンドは、差し入れや手土産にも喜ばれること間違いなしです。
ハイライトキョウト｜京都・烏丸
京都の烏丸駅徒歩5分ほどにある「ハイライトキョウト」は、学生に人気のデカ盛り食堂「ハイライト食堂」が創業60年を迎えた2020年に、新展開としてオープンしました。ハイライト食堂の創業者が家族にだけ振る舞っていたチキンカツサンドをメインにした、カツサンド専門店です。店舗の外観やサンドを包むペーパーに書かれた「鶏に謝れ。」という言葉には「鶏への感謝とゴメンナサイ」の意味が込められているそうです。
秘伝のソースをまとったカツはザックザクと軽快な食感で、中の鶏ムネ肉は柔らかくしっとり。パンはカリッとトーストされていながらも程よい厚みあって、カツとの相性も抜群、食べ応えも満点です。
「ハイライトカツサンド」は630円と価格も良心的。チーズ好きには「チーズハイライトカツサンド」780円もおすすめです。
昭和感漂うどこか懐かしい素朴なカツサンドは、ハイライト食堂ファンをはじめ、地元の学生や観光客にもファンが急増中です。
