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食通が見いだした今月の新店
新型コロナウイルスの流行により苦戦を強いられていた飲食店は、少しずつ元の活気を取り戻し始めています。私たちも我慢の連続から少し解放され、おいしいものを食べて明日への活力に、そして、飲食店をより盛り上げて行きたいですね。
そこで、グルメ情報に精通している方々に、最近訪れた新店に関するアンケートを実施。特に注目している「今月の新店」について教えていただきました。
今回は、グルメジャーナリストの東龍さんにお答えいただきます。
教えてくれる人

東龍
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。
今月のベストワン
Q. 直近で行った新店の中で、特におすすめしたいお店を教えてください
A. 「Metis 六本木」です

「和魂洋才」がコンセプトの薪火フレンチで、日本の四季と食材がフランスの伝統と融合し、新しい料理が紡ぎ上げられています。2023年2月1日にオープンしたばかりですが、新しい体験ができるとあって早速話題に。料理長の鈴木昌嗣さんはフレンチと薪火の名店で研鑽を積んできたという、このレストランにぴったりの料理人。店内は広いですが、カウンター8席のみという優雅でエクスクルーシブな空間。

薪火調理の躍動感や香気も楽しめます。支配人でソムリエの小笠原篤さんは星付きフレンチでの経験が長く、さまざまなワインに精通しているので、おまかせのペアリングがおすすめです。
Q. 「Metis 六本木」でおすすめしたいメニューを教えてください
A. 「佐賀牛A5クリミ」(コース料理内)です

脂が少なく旨味に優れた希少部位、クリミを堪能することができます。佐賀牛は、きめこまかでやわらかい肉質と上質で口溶けのよい脂で、評価の高い黒毛和牛。薪火調理によってジューシーに焼かれ、薫香をまとって、肉の佳味がより引き出されています。ぜひとも味わっておきたい一品です。
シェフプロフィール
2005年20歳で渡仏。パリの一つ星レストランで研修後、2008年に再渡仏「ステラマリス」「ジェラール・ベッソン」「ラペルーズ」などで3年間の経験を積み帰国2013年「ケイスケマツシマ」副料理長、2015年ヘッドハンティングによりグローバルダイニング入社。薪焼きレストラン「LIGNIS」の立ち上げを経て2021年より執行役員総料理長。2023年「Métis」料理長就任。
支配人プロフィール
「タイユバン・ロブション」等都内数店舗での勤務後2000年に渡仏。ボルドー大学醸造学部にてワイン造りの研鑽を深め、「ビストロ・デュ・ソムリエ」(パリ)、「オーヴェルジュ・ド・リル」(アルザス)など4店舗でソムリエとして勤務後帰国。「ベージュ・アランデュカス」(シェフソムリエ)、「エスキス」(副支配人)などを経て2019「ドミニク・ブッシェ」(支配人)就任。2023年「Métis」支配人就任。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
文:東龍、食べログマガジン編集部