地域や味、ジャンル、開店時期などで絞ったラーメンランキングなどをこれまで紹介してきましたが、今回は何でもあり!

2022年現在、首都圏からたった5軒だけラーメン店を選ぶとしたらどこになるのか。

主な評価基準は「味」と「そのお店の武器」。

ラーメン王の小林孝充さんが悩みに悩んで選び出した5軒を紹介します。

教えてくれた人

小林孝充
TVチャンピオンラーメン王選手権第8回・第10回優勝。歴代ラーメン王によるラーメン大王決定戦で優勝し初代ラーメン大王に。ラーメンの食べ歩きは全都道府県に及び、これまでに食べたラーメンの杯数は14,000杯を超える。ラーメンに限らずうまいもの好きで、他のジャンルも積極的に食べ歩く。ラーメンWalker百麺人。TV・雑誌登場多数。

5位:カラシビ味噌らー麺 鬼金棒(神田)

写真:お店から
 

小林さん

一番悩んだのがこの5位。入れたい店がいっぱいある中でこの「鬼金棒」を選びました。 他店にも影響を与えたカラシビという発明。今でも激戦区である神田随一を誇る人気の高さ。 ラーメンとしての完成度の高さと他の4軒にない個性の強さの両方を兼ね備えています。 カラさとシビれは調整ができるので辛さなどにあまり強くない人にも是非食べて欲しい一杯です。 今年8月には「カラシビカレー鬼金棒」もオープンしました。

写真:お店から

4位:らーめん飛粋(蒲田)

カフェモカ男
出典:カフェモカ男さん
 

小林さん

全国で幅広く根強い人気がある横浜家系インスパイア系。 実力店も家系のインスパイアを出すなど家系ブームがここにきて再燃しています。 その豚骨醤油で1軒だけ選ぶなら間違いなくこの「飛粋」。 他店にはないスープの滑らかさと上品さ。選ぶことができるチャーシューのおいしさも格別。 家系をベースとしながらもとんこつラーメンの概念を変える一杯です。

写真:小林孝充

3位:支那そばや 本店(戸塚)

ginotsu
出典:ginotsuさん
 

小林さん

ラーメンのために様々な食材を開拓し、今のラーメンがあるのは「支那そばや」のおかげと言っても過言ではありません。 圧倒的なカリスマであったラーメンの鬼、佐野実さん亡き後もその影響力は絶大。 「すぎ本」「嶋」など次世代のトップランナーを輩出し、今年は中目黒の「恋泥棒」もプロデュース。 それらのお店も十分にBEST5候補ですがここは支那そばやを選ばせていただきました。 食材にこだわりぬいたスープは乾物系の旨味に溢れ、麺のしなやかさも素晴らしいです。

写真:小林孝充

2位:饗 くろ㐂(秋葉原)

tomomin826
出典:tomomin826さん
 

小林さん

悩んだ末の2位はこちら。 通常メニューの安定感も良いですが、毎週のように提供し続けている旬の素材を使った限定メニューに店主の技術の高さを感じることができます。 都内で安定した行列を作り続けているだけでなく、ラーメンマニアも頻繁に訪れる数少ないお店です。 その限定のバリエーションの豊かさによりレシピをまとめた本も出版されています。 一つひとつのラーメンにしっかり手をかけながらも丁寧な接客をし、 それでいてあまり待たせない回転の良さもすばらしいです。

写真:小林孝充

1位:らぁ麺 飯田商店(湯河原)

 N.o.o.n
出典: N.o.o.nさん
 

小林さん

1位については全く悩みませんでした。今や誰もが認める日本一のラーメン店として君臨。 スープも麺も具材の一つひとつまでがすばらしく、味、ラーメンの完成度ともに抜きんでています。 今ではさらに味を変えていますが水と鶏のみで作るスープでもブームを作り上げました。 ネットでの予約制になりましたが、毎週その予約も瞬殺。 湯河原という都心からは大分離れた場所ながらこの店のためだけに行く価値があります。

写真:小林孝充

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小林孝充