豊富なメニューの中でもリッチな風味の海老のスパゲッティはマスト

新鮮な海老をふんだんに使う

年配の人から小さな子どもまで、幅広い客層に合わせてメニュー数も豊富に揃う。パスタメニューなら定番だけでも20種類以上。アラビアータ、カルボナーラ、いかすみ、ラザーニャ…… 、馴染み深いメニューがちゃんと用意されている。なかでも笹岡さんのお気に入りは、海老の旨みが香り立つ「海老とブロッコリーのスパゲッティ トマトクリームソース」だ。

海老の頭と殻から取ったミソがポイント
自家製トマトソースの香りが広がる
絶妙なタイミングでパスタを合わせる
ソースを手早くパスタに絡める
「海老とブロッコリーのスパゲッティ トマトクリームソース」1,650円
 

笹岡 隆甫さん

高校時代から不動のナンバーワンで、濃厚な味わいがクセになります。以前はホタテ入りもあり、そちらも好み。ホタテが入るとより味わいに深みが増すんです。事前に予約しておけば、ホタテ入りも用意していただけます。

定番から季節限定品まで魅力的なアラカルトメニューが揃う

「アンティコ」出身の料理人も輩出した

パスタはもちろん、前菜やメイン料理の種類も多数。「それぞれにファンが付いているから、メニューを減らせないんですよ」とシェフ。パスタは家族で取り分けられるよう大盛リサイズにも、一人客向けにハーフサイズにも対応する。ピッツァは生地も自家製で、ローマスタイルのサクサク軽い食感がいい。食事としても、ワインのアテとしてもぴったりだ。家族で来て、全員が満足できるメニューがあるというのがうれしい。

「おまかせミックスピッツァ」1,650円

薄力粉で作る、サクサク軽快な歯応えの自家製生地。茄子、オリーブ、プチトマト、じゃがいもなど、その時のおすすめの素材をトッピングする。たっぷりのチーズがとろりと溶けた熱々のうちに頬張りたい。

 

笹岡 隆甫さん

何枚でも食べてしまえるほど、生地が軽くておいしい。「おまかせミックスピッツァ」のほかに、以前のレギュラーメニューできのこのピッツァも好物です。事前にお願いして、特別に作ってもらうこともあります。

「ホタルイカと菜の花のスパゲッティ」1,760円

レギュラーメニューに加えて、季節のメニューも魅力的だ。春に味わいたいのは、身が大きく育った富山県産のホタルイカを使ったオイルベースのスパゲッティ。夏は香ばしく焼いた鱧と万願寺唐辛子のスパゲッティや、甘みの増した旬の野菜をふんだんに盛り込んだ冷製スパゲッティ。冬には色々なきのこを使ったスパゲッティなどが登場する。

 

笹岡 隆甫さん

季節ごとのメニューを味わうのも楽しみです。夏の目当ては、鱧と万願寺唐辛子のスパゲッティと、夏野菜の冷製スパゲッティ。この2つを食べたくて、夏は来店頻度がさらに高くなります。

「スップリ」1個440円

温かい前菜メニューの一つ、「スップリ」はミートソースで炊いたご飯とチーズを丸めたコロッケ。ミキサーで細かくしたパン粉の衣はカリカリの食感。1個でしっかり食べ応えがありながら、旨みとコクのある味わいに何個も食べたくなる。

 

笹岡 隆甫さん

ミートソースとチーズ、ライスの組み合わせは間違いないおいしさ。つい2個、3個と手が伸びてしまうので、いつも人数以上の個数をオーダーします。大人も子どもも大好きな一品です。

イタリア料理店がまだ珍しかった時代から、地元の人たちに愛され続ける「アンティコ」。イタリアの伝統料理を再現しながら、お客さんの要望を取り入れ、幅広い客層に喜ばれる味を提供している。時代が移り変わっても、行けば必ず好物が食べられる。そんな店を知っている常連客たちが何ともうらやましい。

※価格はすべて税込です。

※本記事は取材日(2022年2月25日)時点の情報をもとに作成しました。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認ください。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

撮影:森昭人
文:HIRATA