おいしい料理においしいワインのマリアージュ。多くの食通を唸らせる名シェフが手掛けるお店から気楽に一杯! スタンディングでワインと料理を楽しめるお店まで、料理の味をより一層広げてくれるワインが楽しめるお店をピックアップしてご紹介。

1. マニア垂涎ものの銘柄も! 多くの食通を唸らせるイタリアンがここに

リストランテ・イ・ルンガ|二子玉川

ディナーコース「Una Pagina」13,000円(税抜)より。20年以上作り続けているパスタ料理「アニョロティ・ダル・プリン」 撮影:松川真介

奈良の東大寺前で9年間にわたり、全国の食通たちを魅了し続けてきた堀江純一郎シェフの人気イタリア料理店「リストランテ・イ・ルンガ」。今年2月に東京の二子玉川へ移転しすぐに話題に。こちらのお店では、ランチ、ディナータイムともに、堀江シェフ渾身の料理をコースで楽しむことができる。中でもシェフの代名詞ともいうべき一皿「アニョロティ・ダル・プリン」はピエモンテ州の「イル・カシナーレ・ヌオーヴォ」で研鑽を積んだ時代から、20年以上作り続けているというメニュー。中が透けて見える薄いパスタ生地の中には、牛、豚、ウサギの3種類のミンチと、イタリア米、ホウレン草が詰められており、ソースは肉汁とバター、パルメザンチーズから作るまろやかな風味。

「バルバレスコ クリケット パイエ 2000」48,000円、「マグマ ロッソ 4」38,000円など。 撮影:松川真介

この至福の味をさらに高めてくれるのがワインの存在だ。「料理に“はみ出している部分”があり、それに絡めたいと思うワインというのが、相性のいいものですね」と語る堀江シェフ。お店では自然派からマニア垂涎ものの銘柄まで含め、およそ200本のワインをストックしている他グラスワインも充実している。ぜひシェフの料理に合わせたいワインを尋ね、料理とワインのマリアージュを楽しもう。

 

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2. 醸造士とシェフ、二人三脚で創り出す美食体験を

深川ワイナリー東京|深川

「北海道産エゾ鹿の赤ワイン煮」1,800円(税抜)と、木樽熟成のカベルネ・ソーヴィニヨン 撮影:松園多聞

江東区・深川にある下町の小さなワイナリーでおいしい食事ができる人気のお店が「深川ワイナリー東京」。こちらは併設された醸造所で造られたワインと、そのワインの特性に合わせた料理を楽しめるレストランだ。醸造所では全国各地の様々なブドウの品種を中心に、また国内のブドウがない時期にはオーストラリアから取り寄せ一年中フル稼働している。醸造責任者の上野さんは発酵の進むワインを試飲していると、「あ、このワインはあのシェフが作ったしらすと春キャベツのパスタと合わせたい!」とシェフと料理が浮かぶのだそう。

テイスティング・バーにずらりと並ぶワインボトル 撮影:松園多聞

併設された「ワインマンズテーブル」で木曜日から日曜日までイタリアンのシェフを務める渡邊さんは、ワインとペアリングする料理には、ブドウ産地の食材を取り入れるようにしてワインの味に寄り添うようにしているという。シェフがワインを味わってひらめく料理のイメージは、上野さんのイメージと一致することも完璧なマリアージュを生む秘訣。こちらのお店では土・日・祝日に工場見学もできるので合わせて予約するのをおすすめしたい。

 

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都会ならではの醍醐味がある。下町ワイナリーが追求する東京らしいワイン造り

3. 韓国料理には、ワインスタイリストがセレクトした一杯を

SMT Tokyo|赤坂

「プルコギ」2,500円、白ワイン「ジョセフ・ドルーアン・ブルゴーニュ・シャルドネ」グラス800円(税抜) 写真:安彦幸枝

昨年メニューを一新し、ワインリストを充実させたのが、赤坂Bizタワーの韓国料理レストランの「SMT Tokyo」。ワインスタイリスト藤崎聡子さんが韓国料理に合うワインを吟味しセレクト。スパークリング、白、赤のボトル約20種とグラスワイン約10種ほどが用意された。「韓国料理は、深みがありアタックにくる旨みが特徴。それを引き立てられる白ワインとスパークリングワインを多く取り揃えました。酸味の強いものより、ブレンドや熟成による複雑味を持つワインが合いますね」と語る藤崎さん。韓国料理はキムチひとつとっても、ヤンニョム(調味液)に漬け込む時間で味わいが変わるため一概にキムチにはこのワイン! と言いきれないよう。

 

おすすめの料理「プルコギパイ(3個)」600円(税抜)は、自家製パイ生地のサクサク感、甘辛く味付けされた牛肉、添えられたトマトソースの酸味など、多彩な味と食感を一皿のタパスで楽しめる自慢の料理。こちらに合わせたいワインはシュナン・ブランとヴィオニエのブレンドで、軽やかさと華やかさ、花のような香りを併せ持つ、カリフォルニア産の白ワイン。パイ生地の風味と甘み、バターの風味には複雑味のあるブレンドワインが合うのだとか! グラスワインの種類も多いので、一品一品の料理に合わせたペアリングをぜひ楽しんで。

 

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新発見!赤坂発、韓国料理×ワインのおいしい方程式

4. 手軽に一品、ちょっと一杯引っ掛けるなら!

コマル|三軒茶屋

トロといぶりがっこの極上バクダン800円、ルドヴィック・シャンソン ガブロッシュ800円(グラス)、4,500円(ボトル)(税込) 撮影:石渡朋

仕事から帰る道すがら、ふらっと気軽にご飯とワインを楽しみたいのなら、三軒茶屋の人気店「三茶呑場マルコ」「ニューマルコ」に次ぐ3店舗目として茶沢通り沿いにオープンした「コマル」がおすすめ。こちらのお店はキャッシュオンのスタンディングスタイルで、いつでも気楽に入れるお店で大人気。スタンディングとはいえど、刺身に使う魚は店内でさばくなど、メニューは手間暇かけて作られた料理がたくさん。値段もリーズナブルとあって「一杯軽く飲んで」と思っていたらアレもコレも、と頼んでしまいつい長居してしまいそう。

 

おすすめは、本鮪のトロのたたきに、いくらを散らした贅沢な一品。海苔で巻いて味わって。この料理に合わせたいワインはソーヴィニヨンブラン100%のフランスワイン。お酒は壁際に備え付けられたショーケースからお客が自由に取り出すスタイル。ワインは自然派のものが沢山揃っており気軽に様々な銘柄のワインを試してみたい。予約不可のお店なので思い立ったらふらりと立ち寄り、ほろ酔いの夜を過ごしてみては?

 

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