出世ごはん
デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている! 元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!
No.36 絶妙ペアリングで、業績アップを狙いたい
銀座のクラブに勤めていた頃は、さまざまな方と仕事のペアを組ませていただいてました。最初はオーナーママや先輩ホステスの専属ヘルプとして。自分で売り上げを上げられるようになったら黒服、後輩ホステスと組んで、お客さまからご満足をいただけるよう工夫してまいりました。ひとによって考え方、得意な客層などが異なるなか、似たような傾向をもつ同士で組む方が楽だったり、また、違うからこそ、自分にはない要素を取り入れて、その後の糧につながったり。効果の出方はいろいろでしたが、誰かとペアを組むことで、ひとりでやる以上の成果があったというか、むしろ、上がるようなペアをお互いに組んでいました。
ペアを組むメリットについては、いわゆるお食事とお酒のペアリングという形でレストランにおいても昔からいわれてますよね。それが急激に進化を遂げたのはここ10年ほどではないでしょうか。ひと皿ごとに、ソムリエや唎酒師によって選ばれたお酒をマッチング。お料理のコースに合わせた、お酒のペアリングが当たり前になっています。
出典:みるみんくさん
ここ1、2年ペアリングの様子はさらにとがってきて、ミラノで活躍する徳吉洋二オーナーシェフがご自身の“分身”としてつくった神保町「ALTER EGO(アルテレーゴ)」では、おまかせコースにワインペアリングとともにスープペアリングが選べるんです。スープですよ! スープ! 同じ液体をソースとして添えるのではなく、スープとして別にいただくことで、新しい味覚体験が誕生。さらにワインペアリングを重ねることで、1+1が3にも100にもなるような味の膨らみ方にめまいクラクラ。
出典:タンカ PIZZAさん
「世界のベストレストラン50」で4度も世界1位を獲得した、デンマーク・コペンハーゲンにあるレストラン「noma(ノーマ)」出身シェフがアーティスティックな感性で腕を振るう飯田橋「INUA(イヌア)」。こちらのノンアルコールペアリングは、ハマナス&昆布茶ミックスやパプリカの燻製ジュースなど、凡人には思いもよらぬ、けれども日本という土地の魅力を独自目線で表現したものばかり。今まで知っていたつもりの素材の新しい使い方に驚くとともに、もっと足元にある宝物を探さなきゃ!という気にもさせられます。
出典:Buzz0113さん
神泉「燗酒Bar Gats(かんざけ バー ガッツ)」は、コースに合わせるのはすべて日本酒ではありますが、それが全部、燗酒で甘酒あり、日本酒カクテルありで燗酒の奥深さを思い知らされます。お酒を体温より温かくするだけで、アルコールの抜けもいいですし、翌朝もスッキリ! 改めて自分とお酒の関係を見直す機会にもなるペアリングです。
お代替わりもすることですし、今年は思いきって、これまでとは別方向の方とバディを組むのもいいかも。同僚や部下、上司に限らず、新しい取引先や取り組み先とおもしろい取り組みができるといいですよね!