極厚の牛タン定食と、“ガリバタ”で食べるタン盛り合わせ

あの極厚タンが渋谷にも

2月27日、井の頭線渋谷駅の近くに「牛たんの檸檬 渋谷店」がオープンしました。新宿や大阪、台湾でも人気の店が渋谷に進出です。運営は堀江貴文さんが役員を務める会社で、こちらはそのFCですが、オーナーはなんと大学生。“牛タン愛”を公言するICUの家入みずほさんです。

大人気部位である牛タンの中でも、最高級の「タン元」を分厚く切って焼き上げるのがウリで、焼肉店でもなかなか見ない厚みは驚きです。一番人気という「こだわり定食『極み』ステーキ 6切れ」をいただきましたが、タン元6切れに羽釜炊きご飯、スープ、サラダに加え、牛タンカレー、牛タン肉みそ、とろろまで付き、白飯が1杯では到底足りない充実ぶりでした。

こだわり定食「極み」ステーキ 6切れ

ガーリックバターで焼肉を

2月21日、麻布十番に出現したのは焼肉「ガリバタ うし松」です。「焼肉 うし松」の鶏肉業態だった「一鳥目 とり松」をリニューアルし、希少部位をカジュアルに楽しめる焼肉店へ。

看板は店名にもなっている「ガリバタタン」。 “ガリバタ”とは、スライスしたにんにくとバター入りのカップを焼き台で温めてタレにしたもの。こちらにしっかり焼いたタン元・タン中・タン先の盛り合わせを付けて食べるのですから、旨いに決まっています。このタレはもうひとつの名物である「ジンジャーハラミ」などでも活用できます。高級路線の本店とは違い、こちらはホルモン中心で肩肘張らず、個室も充実。カップルからお子さん連れまで客層は多彩でした。深夜まで営業で、使い勝手のいい一軒です。

ガリバタタン

「ガリバタうし松」の動画はこちら!
https://www.instagram.com/p/DU-Rrp8E7b0/

ご近所に愛されそうな韓国料理店と、観光客受けも絶大の海鮮丼

早くも地元民に愛される韓国料理店

2月19日、西荻窪に「韓国料理あんちゃん」が誕生しました。店主は「吾照里」で10年修業した安昌秀(アン・チャンス)さん。駅から徒歩10分ほどとやや離れますが、ランチに訪れると満席で、帰り際に「おいしかった!」と話すご近所さんが多く、期待が高まります。

おすすめの、スープが選べる「ピビンバ+スープセット」はコムタンを選択。牛テールの旨みのバランスが絶妙で、一気につかまれました。隣の人が食べていた石焼ピビンバもそそられる香り。夜はアラカルトもありますが、「黒毛和牛プルコギコース」「特選ホルモン鍋コース」が飲み放題付きで各5,000円。これはお得ではないでしょうか。店内はカウンター6席+テーブル1卓で、安さんのチャーミングな笑顔とスタッフの親しみやすい接客も好印象。たくさんの祝花も届いていて、地元に愛される一軒になりそうです。

ピビンバ+スープセット

インパクトたっぷりの海鮮丼

1月16日、代々木八幡に海鮮丼の「海鮮処 向井」が、神泉の間借り店舗から移転オープンしました。メインは「海宝丼」で、並1,500円から極々5,000円まで5段階。路地を入った古いビルの1階で靴を脱いで上がります。手前から奥に向かってカウンター4席、テーブル2卓、畳敷きの和室には4卓という落ち着く造りです。

注文は卓上の紙に白米/雑穀米、白酢/赤酢、ご飯量や生卵・とろろなどのトッピングを選んで記入する方式。おすすめのウニとイクラがのった「極」(3,200円)をオーダーしましたが、運ばれた瞬間に笑顔になる、すごいビジュアルの丼。インバウンド客が多いのも納得です。バランスが良くて一気に食べ進めてしまいますが、出汁茶漬け用のポットもあるので、少しご飯を残しておかねばなりません。休日のご褒美ランチはもちろんですが、マグロのなめろうやマグロと大根の煮物といった肴もあるので、「浦霞」「黒龍」などの日本酒とゆっくり楽しんで、締めに丼というのも良さそうです。

海宝丼 極

お酒の値段に驚愕のスープパスタ店と、渋谷のカジュアルそば店

行列のできるスープスパゲティ

2月18日、中目黒にスープスパゲッティ&焼きスパの「ゲッティー 中目黒」がオープンしました。渋谷ミヤシタパークの行列のできる間借り店が実店舗に。こちらは人気の「渋DRA」などを手がける株式会社DREAM ONの新業態です。

ランチは12種のスープパスタがあり、トッピングは焼きチーズからパクチーや水餃子、すき焼きまで約15種も。スープは重すぎず、卓上のハーブオイル、唐辛子オイル、ポルチーニ昆布酢で味の変化も楽しめ、最後まで飽きさせません。

16時まではルイボスティー、黒烏龍茶、デトックスウォーターが飲み放題で接客もフレンドリー。出し惜しみしないサービス精神に感嘆しました。さらに焼きパスタなどの夜のメニューも拝見したところ、なんとサッポロの赤星中瓶が385円、グラスワイン220円、ハイボール319円という想像外の安さ。若者に大人気なのも納得です。

渡り蟹と魚介のトマトクリーム

「ゲッティー 中目黒」の動画はこちら!
https://www.instagram.com/p/DVsoCx5E8bm/

サッと食べられる本格的なそば

2月4日、渋谷には「渋谷ハチ公そば 渋谷クロスタワー店」が誕生しました。2021年に渋谷区役所内にオープンし、量も質も満足で390円で十割そばが食べられる!と話題を呼んだ「十割 渋谷ハチ公そば」に続いての出店です。

厨房の構造上、十割が無理のため、二八そばで。しかしこちら限定のかき揚げやとり天丼、親子丼がラインアップされ、カレーは「そば屋のだしカレー」という名に。つゆは甘辛仕立てです。店内はカウンターと立ち食いスペースがあり、ゆったり過ごせます。区役所店より駅に近い立地だけに、オフィスワーカーの強い味方になりそうです。

もりそば

教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。『東京最高のレストラン2026』が2025年12月に発売。同年10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込です

文・撮影:大木淳夫