【第3週のカレーとスパイス】〆の自家製プリンも最高! 「草枕」出身店主によるカレーとコーヒーの店が曙橋にオープン「喫茶ドミンゴ」

曙橋駅と若松河田駅のちょうど間くらいの場所、かつてフジテレビがあった河田町にカレーとコーヒーのお店ができました。2025年4月29日に開店した「喫茶ドミンゴ」です。

階段を下りて地下にある店内に入れば、そこかしこにブラジルを感じさせる飾り付けと、BGMもブラジル音楽。ブラジルと言えば世界最大のコーヒー生産国ですが、こちらのお店はブラジルのコーヒー豆を使ったブレンドをはじめブラジルの飲み物も充実しており、ドリンクだけの利用も可能とのこと。しかし看板に「カレーとコーヒーの店」と書いてありますし、何よりマスターはカレー好きに長年愛され、惜しまれながら閉店した「Curry草枕」で2年間修業をされた方ということもあり、是非ともカレーも食べるべきお店なのです。

「ポルコカレー」に「ミックス野菜」をトッピング

カレーは「ポルコ(ポーク)」と「チキン」の2種。こちらにトッピングをするかしないかという選択肢。今回は「ポルコカレー」1,250円に「ミックス野菜」250円を、「チキンカレー」1,250円に「チーズ」150円と「ゆで卵」150円をトッピングした2種をいただきました。どちらもご飯少なめ(通常は200g、少なめは150g)だと50円引きというのも、軽く食べたいときにうれしいです。大盛り(250g)を食べたい方は、50円追加で注文可能。

「チキンカレー」に「チーズ」と「ゆで卵」をトッピング

どちらのカレーもシャバッとしたテクスチャで軽やかでありながら昆布や椎茸を感じるうまみもしっかりとあり、程よくスパイシー。草枕出身シェフによるカレーの名店は少なからずあり、その特徴として良い意味で草枕らしさを感じないお店が多い中、こちらは対照的に草枕らしさを感じる仕上がりで、それがここの良さとなっています。

大きめカットのチキン

豚肉はやわらかくしっかりと量もあり、ミックス野菜はトマト、茄子、ほうれん草とカレーに相性の良い野菜。豚との相性ももちろん良く、おすすめの組み合わせです。

チキンも大きくカットされたものが入り、食べ進めるうちにチーズがカレーにとけていくのも味変となって最後まで飽きがきません。

ライスの上にはビキーニョのピクルス

ライスの上にはブラジル原産の唐辛子ビキーニョのピクルスがのるのがこちらのお店のブラジル推しのコンセプト的にも、爽やかな酸味で味を引き締める味変アイテムとしても、確かな意味があって素晴らしいと感じました。

食後の締めは「自家製プヂン」と「ブラジルブレンド」

食後には「自家製プヂン」650円に「ブラジルブレンド」550円を。プヂンとドリンクのセットは100円引きとなります。

ドーナツ形の見た目も可愛らしい自家製プヂン

プヂンとはポルトガル語でプリンのこと。ブラジルプヂンにはココアスポンジとプリンの2層構造のものもありますが、こちらはシンプルにプリンのみ。これが実にクリーミーでトロトロでありながら、味は昔ながらの硬めのプリン的で、両者のいいとこ取り。

カレーの後の一杯にぴったりのブラジルブレンド

落ち着いた苦みが心地よいブレンドとの相性も完璧で、カレーの後に食べるべき逸品でした。

カレーもコーヒーもプリンもすべて味わいたいお店。地下なので通りから店内は見えませんが、階段を下りてみれば落ち着いた雰囲気も良く、カレー、コーヒー、プリンのどれか1つでも好きなら行って損はないですし、すべて好きなら今すぐにでも行くべきお店です。

【第4週のカレーとスパイス】池ノ上にあったカレーの名店「ゴッホ」の味を受け継ぐ新店が東中野にオープン!「カンカンカレー」

下北沢がカレー激戦区となる前から知る人ぞ知るカレーとコーヒーの名店として愛され、惜しまれつつ閉店した池ノ上「ゴッホ」のカレーを受け継いだお店が東中野の地で2025年5月7日にオープンしました。その名は「カンカンカレー」。

2025年5月7日、東中野にオープンした「カンカンカレー」

ゴッホのカレーが大好きで通っていたご主人が、このカレーを未来へ残したいと一念発起。ゴッホのマスターからレシピと寸胴鍋を受け継いでカレーのお店を立ち上げたとのこと。

「ゴッホ」で飾られていたタペストリーも「カンカンカレー」にお引越し

店内にはゴッホで飾られていたタペストリーもあり、正しく受け継いだことがわかります。

カレーは1種類。カンカンカレーが基本で、そこにトッピング、辛さ、ご飯の量をどうするかという選択肢。辛さの段階がミルキー、マイルド、ボチカリ、マーカリ、カリカリとあるのもゴッホ同様です。

「カンカンカレー」

基本の「カンカンカレー」1,000円はトマトや玉ねぎなどの野菜と牛すじが渾然一体となったカレー。ゴッホのカレーもそうでしたが、他にありそうでなかなか無い仕上がりとなっており、濃厚でありながらも野菜メインだからこそ重すぎないのが良く、ゴッホらしさを感じます。辛さミルキーだと辛いのが苦手な方やお子さんでも楽しめるテイスト。

「カンベジカレー」

素揚げ野菜がのった「カンベジカレー」1,400円は辛さマーカリで。カレー好きやスパイス料理を日常的に楽しんでいる方にとってはこのくらいの辛さがちょうど良さそう。

「カンチキカレー」

また、肉好きの要望にもしっかり応えてくれます。「カンチキカレー」1,300円はルウの中にチキンカツ。さらに「目玉焼き」200円、「ソーセージ」300円と、トッピングするほどに満足度も上昇します。

どのカレーにもきざみ生姜がのるのが良いアクセントなっており、これはカンカンカレーならではの個性。

カレーについてくる野菜スープ

また、野菜スープがついてくるのですが、これが滋味深いテイストであり、大根やブロッコリーに豆なども入り(日によって内容は多少変わります)、栄養バランスを向上させてくれるのもうれしいポイントです。

「アイスコーヒー」

ゴッホはカレーメインの喫茶店といった趣のお店だったので、それを思い出しつつ「アイスコーヒー」通常400円/セット価格200円もいただきました。

酸味と苦みのバランスが良く、カレーともナイスペアリング。カレーを食べてコーヒーを飲めば、またコーヒーを飲んでカレーを食べれば、どちらのおいしさも上昇するのでおすすめです。

店内はアットホームな雰囲気

お店自体の雰囲気はゴッホとは違うアットホームなカレースタンドといったイメージですが、その味の真髄を確かに受け継いでいると感じました。

オールドカレーファンにも昨今のスパイスカレーファンにも愛されそうな、繰り返しますが他にありそうでなかなか無いテイストなのです。

入り口の看板はレトロな雰囲気が可愛らしい

お店は基本的に平日の営業ですが、不定休で土曜ランチ営業をすることもあるようなので詳細はSNSを参照してください。

ちなみにゴッホにはカリカリの上の辛さがありましたが、ご主人はゴッホでカリカリまでしか食べたことが無いので完全再現はできないものの、要望があればやってみてくれるとのこと。

ゴッホを知る方も知らない方も、カンカンカレーでトッピングや辛さの組み合わせを楽しんでみてほしいです。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格はすべて税込

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部

撮影:カレーおじさん