【カレーおじさん\(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2025年7月を振り返る

夏がやってきました。今年の夏もかなり暑いですが、暑い日にはスパイス料理を食べてスッキリと汗をかきたいもの。食欲が落ちがちな時も、スパイスの香りで食欲に火がついてくる人も多いのでは? そんな夏本番の7月もさまざまなお店をご紹介しました。

1. 三軒茶屋で人気の居酒屋グループが立ち上げたカレーバー

2. 万博で人気のロティチャナイも楽しめるマレーシアカフェ

3. 名店「草枕」出身の方が立ち上げたブラジル推しのカレーとコーヒーのお店

4. 名店「ゴッホ」から受け継いだカレーを東中野で発見

というわけで、後半はどちらも惜しまれつつ閉店したカレーの名店に関係するお店で、カレーとコーヒーのどちらも推しています。2店舗目もマレーシア語でコーヒーショップを意味する“コピティアム”ですからコーヒーがありますし、1店舗目もバーですがメニューにはコーヒーがあることからわかるように、カレーとコーヒーの相性は最高です。しっかりカレーを食べて、コーヒーで水分補給もし、暑い夏を乗り越えましょう!

【第1週のカレーとスパイス】はしご酒にも◎ 三茶で圧倒的人気の居酒屋「マルコ」がカレーバーをオープン「CURRY TO TOKYO」

2025年4月12日にオープンした「CURRY TO TOKYO」

三軒茶屋にはおしゃれな飲食店が数多く連なるエリアがありますが、その中で「マルコ」という居酒屋の系列が若者を中心に人気を集めています。僕も行ったことがあるのですが、おしゃれさと気さくな雰囲気を感じるお店。実はオーナーがアパレル出身と聞いてなるほどと納得しました。そんなマルコ系列のカレーバーが2025年4月12日にオープン。その名も「CURRY TO TOKYO」です。

デザイン性の高い食器やインテリアで統一された、おしゃれな雰囲気の店内

カウンターのみのシンプルかつシックな内装はやはりおしゃれ。従業員のエプロンやグラスやお皿もオリジナルでポリシーを感じます。ランチはカレーライス、夜はカレーとスパイス系おつまみを楽しめるお店となっているのですが、今回は夜に訪問しました。

「CURRY TOサワー」

まずは「CURRY TOサワー」800円に「グリーンカレーナッツ」550円でスタート。ラムレーズンにバニラの風味の個性的サワーは控えめの甘さでスパイス料理との相性も良いです。

「グリーンカレーナッツ」

グリーンカレーナッツはナッツにグリーンカレーパウダーをまぶしたものなのですが、これがクセになる味わい。これとお酒だけで無限ループできてしまいそう。

「牛肉と香菜のメキシカンワカモレ」

「牛肉と香菜のメキシカンワカモレ」750円は、ドライなビーフとアボカドのペーストをトルティーヤチップスにのせていただきます。こちらも良いおつまみ。

カレーはランチのハーフサイズのご飯付きカレーと、ご飯なしのおつまみスタイルのものがあるということでどちらもお願いしました。

「つまみカレー」

「つまみカレー」900円はオイル感とスパイス感のバランスが良いチキンカレー。カスリメティをふりかけているのがスパイスカレー的ですが、どちらかというとインドカレー的な味わいで良いです。

「お任せ夜カレー」

「お任せ夜カレー」1,000円の内容は日替わりとのことですが、この日はバターチキンカレーでした。こちらはインドのバターチキンとはまた違うベクトルのクリーミーなカレー。ご飯はインド米と日本米のブレンドターメリックライス。スパイスを食べ慣れていない人や辛いものが苦手な人でも安心の優しいテイストでした。

三茶はしご酒の1軒目にサクッと利用するも良し、他で飲んで〆にカレーを軽く食べたくなった時に利用するも良し。もちろんランチにがっつりカレーライスを楽しむも良し。このエリアらしいお店であり、近隣にカレーの人気店が多数ある場所ですが、どことも違う方向性なので今後の展開も楽しみです。

【第2週のカレーとスパイス】万博で話題の“ロティチャナイ”が朝7時から食べられる! 水道橋にマレーシア料理の新店が登場「マレーカンポン コピティアム 水道橋店」

大阪万博でマレーシア料理のロティチャナイが人気だという話を聞きました。実際に万博へ行った際に僕も食べましたが、確かに大人気の大行列。マレーシア料理はまだまだ日本ではメジャーではないですが、これをきっかけにもっと広まると良いなと感じました。

2025年4月22日にオープンした「マレーカンポン コピティアム 水道橋店」

そこで今回ご紹介するのは、マレーシア料理カフェ。2025年4月22日にJR水道橋駅西口前にある「アパホテル」1階にオープンした「マレーカンポン コピティアム 水道橋店」です。

店内はカフェのような雰囲気

馬喰町にも同系列のお店があり、そちらに続く形でのオープン。こちらのお店は朝7時から朝食営業、11時まで朝食セットを注文可能で、11時を過ぎるとランチメニューとなり、現状夜営業はしていません。

店名のコピティアムとはコーヒーショップという意味で、つまりはカフェのように気軽に使えるお店となっています。

「ロティチャナイ_は単品メニューの中にあります

朝昼どちらの時間もセットの他に単品メニューの注文も可能で、この中に件の「ロティチャナイ」500円があります。

「ロティチャナイ」

外はパリッと、中はモチッとした食感が良く、ちゃんとカレーソースもついてきて朝食や軽食にぴったりのメニューとなっています。

「オタオタ」

この単品メニューがなかなか種類豊富で、好物の「オタオタ」500円があったのでそちらも。オタオタとは魚のすり身とスパイスを合わせたものをバナナリーフに包んで蒸し焼きにしたもの。

「ロティチャナイ」と「オタオタ」を一緒に食べれば、糖質&タンパク質を摂取できるので朝食にもぴったり!

わかりやすく表すとマレーシア風カレーかまぼこといったところ。こちらもメインに合わせてもう一品のおかずとして最適です。

「チキンカレー」

「チキンカレー」1,100円はココナッツの甘みとほのかな酸味を感じるマレーシアテイスト。写真はご飯少なめなので実際はもっとご飯の量があります。存在感のあるチキンとトロッとするまで火の入ったじゃがいもがご飯とよく合います。

チキンたっぷりで食べ応えのあるカレー

ホテル1階の限られたスペースなので、一から現場で調理しているというわけではないようですが、味は十分にマレーシアテイスト。他にナシレマやカヤトーストなどもあり、さまざまなマレーシア料理の入門編として良さそうなお店です。

日本人は食に対して保守的な人が多く、食べたことのない料理をなかなか食べに行かないと言われていますが、スパイスを使ったアジア料理には日本人の好みにも合うおいしい料理がたくさんあります。だからこそ万博でもロティチャナイが人気となっているのでしょう。

朝からマレーシア料理。例年以上に暑くなりそうな今年の夏を乗り越えるためにも、暑い国の料理がおすすめですよ。