いただけるお料理はこちら!

今回はおまかせのコース(5,500円)から門上さんのおすすめをご紹介する。

まずは京赤地どりのたたき。「甘みと弾力がある京赤地どりを、表面のみ炭火で炙ってたたきにしています」と山下さん。

コースで必ず供される、たたき。京赤地どりのもも肉を使用。白髪ネギと穂紫蘇を添えて。山葵醤油でいただく
 

門上さん

鶏の皮目のパリッと感と身のしっとり具合が見事。山葵がアクセントとなります。

サラダ。メニューはその日によって変わるが、今回は鶏の幽庵焼き、クレソン、ベビーリーフ、トマト、柚子など。

やや濃い目に味付けされた鶏の幽庵焼きがサラダの味の決め手となり、ドレッシングは不要
 

門上さん

鶏の幽庵焼きが味を束ねます。

はつはジューシーなこころのこり(ハツモト)も一緒に打ちこんでいる。

塩がおすすめのはつ。コリッとした食感がよい

京赤地どりの胸肉を、皮と一緒に巻き込んだ、だきみ。山葵で。

だきみ。噛む喜びにあふれたひと品

ねぎまは少し甘めのタレで。タレには醤油、氷砂糖、はちみつ、しょうがなどを使用している。

ねぎま。定番だが必ず味わいたい
 

門上さん

ねぎの甘みが生きています。

つくねはもも肉を使用。くちどけのよいフワフワ食感をが特徴。塩、タレ、月見から好みの味でいただける。

とろりとした黄身とつくねのくちどけのよさが魅力のつくね

焼きおにぎり。〆ものは親子丼、焼きおにぎり、にゅうめんがスタンバイ。コースとは別料金となる。

香ばしい香り満載の焼きおにぎり
 

門上さん

醤油のしみ具合が程よいです!

“融通の利く店”でありたい

「今後は、お客様のニーズに合わせたお料理、接客を心がけていきたいです」と山下さん。味付けや食べる量、好き嫌い、焼き加減など“融通の利く店”でありたいとも。「また、料理を選べるコースなども提供できたら楽しいですね。それを目標に頑張ります!」と、前向きな姿勢に期待大だ。

 

門上さん

焼鳥と料理の構成がいい塩梅になっているところが素敵です。

教えてくれた人

門上武司

1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「食べる仕事 門上武司」「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)、「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、など。年間外食は1,000食に及ぶ。

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https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込です。

文:木佐貫久代
撮影:東谷幸一