【第3週のカレーとスパイス】ビリヤニ好き歓喜! カレーおじさんもゾッコンの「パラダイスアレー」が独立店舗をオープン

2025年3月13日にオープンした「パラダイスアレー」

カレーとビリヤニの激戦区である神田の地において間借り営業からスタートし、すぐ近くに移転してからも神田のカレー好き、ビリヤニ好きに愛されてファンを増やしていた「パラダイスアレー」が遂に独立。2025年3月13日、白山駅の近くに開店しました。

神田での間借り営業を経て、白山で独立店舗をオープン!

インドカレーやビリヤニはもちろん、フュージョン感のある創作料理やデザートまですべてが個性あるおいしさの万能なお店であり、2025年ブレイク候補として以前ご紹介したお店です。

レトロな雰囲気の店内

新しい店舗は喫茶店を改装したということもあってか、外には大きくCAFEの文字があるのが印象的。店内も明るく落ち着いた雰囲気で、所々にインドを感じさせる装飾が楽しいです。

「カレー水」

幅広いメニューからまずは「カレー水」300円を。こちらはトマト水という料理をカレーのスパイスでアレンジしたもので、優しく穏やかながら確かにカレー味のスープとしていただけ、良いスターターです。

「チキンカフリール」

続いて「チキンカフリール」1,260円。インド南西部ゴア地方の名物料理で、スパイスとハーブでマリネしたチキンを焼いたもの。これとご飯だけでも十分なごちそうとなる一品であり、お酒にも合います。

「豚と緑ムング豆の煮込み」

「豚と緑ムング豆の煮込み」1,240円は、フランスはオーベルニュの郷土料理をスパイスでアレンジしたもの。カシアや八角を使い、ココナッツウォーターで煮込んだ豚は甘やかな香りをまとい、おしゃれで上品な豚の煮込みとなっていました。

「鯖のビリヤニ」

メインはお店の看板メニューのひとつである「鯖のビリヤニ」1,500円。南インド・ケララのサラセリーという街のスタイルを踏襲したビリヤニは、皿に盛り付けられた状態からターリーにひっくり返していただくと、存在感のある鯖が。

ビリヤニののった皿を返すと、鯖カレーが現れます

ドライな鯖カレー的な感覚で、副菜と混ぜ合わせながら食べると味が千変万化して楽しさもおいしさも膨らみます。

もうお腹いっぱいでしたが、ここのデザートのおいしさを知っている者としては食べないわけにはいきません。

「ロッシェ」と「チャイ」

というわけで「ロッシェ」250円と「チャイ」350円でしめくくり。ロッシェにも色々ありますが、こちらのはメレンゲタイプのふわっと軽く口溶けの良いロッシェで、香ばしくまろやかなチャイがよく合い、至福のひとときを得られました。シェフは元パティシエなので本領発揮と言えるでしょう。

今回はプチコース仕立てでメニューを組み立てましたがやはり何を食べてもおいしいです。今回のように利用するのも良し、ランチにカレーやビリヤニの単品でお腹を満たすも良し、コーヒーやチャイと共にスイーツを楽しむカフェ利用としても良しの万能なお店。

近所の方は是非ともさまざまな形でこちらのお店を普段使いしていただきたいです。神田時代からのファンの方にとっても、神田エリアから電車に乗ってそう遠くない位置ですし、わざわざ行く価値のあるお店ですよ。

【第4週のカレーとスパイス】インドの炒飯ってどんな味? 船堀に現地さながらの北インド料理店が誕生「Mumbai Regency(ムンバイ リージェンシー)」

船堀駅のすぐ近くに注目のインド料理店が誕生

2025年1月25日、在日インド人が多く住むエリアとしても知られる船堀駅のすぐ近くに、インドそのままの雰囲気のお店ができました。その名は「Mumbai Regency」。

ドアには以前あったお店の看板が残ったままですが、間違いなくここが「Mumbai Regency」です!

このお店のいたる所にインドを感じるのですが、まず店頭の看板が前店舗のままになっていること。このあたりのおおらかさと言いますか店名に対するこだわりのなさもインドらしいです。

ピンク×青が基調の店内

店内はピンクと青の装飾が印象的で、インドでピンクシティと呼ばれるジャイプールの雰囲気と、同じくインドでブルーシティと呼ばれるジョードプルの雰囲気を同時に感じさせるもの。どちらの街も北インドにあるのですが、こちらのお店はまさしく正統派の北インド料理店なのです。

幅広いメニュー

メニューはさまざまなカレーにビリヤニ、タンドール料理にインディアンチャイニーズ、インドスイーツまでそろう幅の広さ。まずは「ハリヤリティッカ」450円(2P)をいただいたのですが、1Pが想像以上に大きい。

「ハリヤリティッカ」

ハリヤリティッカとはほうれん草やパクチー、ミントなどで作ったペーストでチキンをマリネし、タンドールで焼き上げたもので、鶏肉のおいしさを存分に感じさせつつハーブによって爽やかさも感じさせる逸品。いきなりレベルが高いと感じました。

「マトンタワ」

カレーは「マトンタワ」1,050円、主食は何にしようか迷って結局インディアンチャイニーズメニューから「野菜チャーハン」950円に。これも出てきてみてびっくり。やはり予想よりかなり量が多いのです。

「野菜チャーハン」

と言ってもこれは日本のインド料理店の平均より多いというだけで、インド現地の食堂で頼むのと同じくらいと言えるかもしれません。そんな量の多さでもインドを思わせます。

炒飯にカレーをかけて食べるのも日本ではなかなか新鮮!

もちろん味もそう。マトンタワのタワとは鉄板や平らなフライパンという意味なのですが、まさしくそれで作ったセミドライな炒めカレー。ゴロゴロと存在感のあるマトンにピーマンが良いアクセントとなっています。

野菜チャーハンは日本のと言いますか、中華の炒飯を想像するとかなり違うものです。バスマティライスを玉ねぎ、キャベツ、ピーマンなどと炒めて調味したもので、インド料理マニアの中ではこの庶民的な味が好きだという方も少なからずいます。これとマトンタワを合わせて食べてもおいしいです。

「マライクルフィ」

もうここで十分お腹いっぱいだったのですが、甘いものは別腹ということで「マライクルフィ」450円を。

クルフィとはインド版アイスクリーム。西洋のアイスクリームのように空気を含まず、カルダモンなどで香りをつけた牛乳や生クリームを凍らせたもの。日本人にとってもどこか懐かしさを感じるようなテイストで、甘すぎるものが多いインドスイーツの中では日本人受けしやすいものなのでおすすめです。

週末はビュッフェも楽しめます!

店内は入れ代わり立ち代わりインド系の方々が食べに来ており賑わっていました。厨房も接客もインド系の方々。日本人は僕だけという空間がまたさらにインドを感じさせてくれ、旅行気分も味わえました。

週末はビュッフェもやっており、そこには日本人が食べに来ることも少なからずあるとのこと。いずれにしても接客担当の方は日本語も堪能なので心配はいりません。

船堀駅前にあるインド。インド好きな方、あるいはインドに興味を持っている方は是非体験しに行ってください。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格はすべて税込

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部