【カレーおじさん\(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2025年4月を振り返る

気候も暖かくなってきて、という以上に暑すぎる日もあるくらいです。個人的に新年度ということで非常に多忙な日々を送っているのですが、寒暖差があり過密スケジュールの中でも何とか体調を大きく崩さずにいられているのは毎日カレーを食べているおかげなのではないかと感じる日々です。今月も食べて元気が出るさまざまなカレーをご紹介しました。

  1. 注文が入ってから炊き上げる土鍋ご飯と濃厚カレーが話題の東銀座の人気店が京都嵐山に
  2. 新店舗開店ラッシュが続くネパール料理の聖地・大久保でリニューアルしたマニアに人気の隠れた名店
  3. ビリヤニ、カレー、創作料理、スイーツまで何を食べてもおいしい間借りカレー店が白山で独立開店
  4. 量も味も雰囲気もすべてにインドを感じさせる、まさにガチインドなお店が船堀駅前に登場

欧風カレー、ネパールカレー、南インドをベースとした創作カレー、北インドカレー。カレーにもさまざまなスタイルがあり、毎日食べても飽きることはありません。僕にいたっては基本的に毎日毎食カレーなのですが、だからこそ健康でいられるのだろうなと感じています。考えてみればインド周辺諸国の方々は毎日毎食カレーです。人口が多い国の割合も高い。ということは少子化対策にもカレーは効果があるのでは?などということも考えてしまうのは多忙すぎるからかもしれません(笑)。

とにかくおいしいカレーで皆さんも元気になってほしいです!

【第1週のカレーとスパイス】メインは牛タンカレー! 東銀座で人気の甘辛カレーと土鍋ご飯の店が京都に姉妹店をオープン「炊き立て土鍋ごはんと甘辛カレー 一体感 嵐山店」

写真:お店から

海外からの観光客が増えているとニュースでもよく目にします。日本食として人気が高いのは寿司やラーメンが挙げられますが、カレーも忘れてほしくないものです。個人的に日本のお米を一番おいしく食べられる料理はカレーだと考えているのですが、そんな日本米を厳選し、注文が入ってから1人前ずつ土鍋で炊き上げるスタイルで人気の東京・東銀座「一体感」の姉妹店が、2025年3月3日、京都・嵐山に「炊き立て土鍋ごはんと甘辛カレー 一体感 嵐山店」をオープンしました。

2025年3月3日、京都・嵐山にオープン!

元々一体感は東京・築地でスタートし、その後、東銀座は歌舞伎座のすぐ近くに移転。朝からカレーを食べられることで観光客の需要にも朝カレー需要にも応えているお店ですが、嵐山店は直営ではなく先述したように姉妹店的立場。

店内の様子

しかしながらこちらも朝9時から営業開始(東銀座は朝8時から)、1人前ずつ土鍋で炊くスタイルも変わりません。東銀座のお店と違うのは、牛タンカレーがメインであるということ。

東銀座のお店と同様にお米は1人前ずつ土鍋で炊き上げるスタイル

今回は「甘辛牛たんカレー」1,800円を辛口(50円)で、トッピングに「厚切りレア牛たん」1,000円も加えてオーダー。選べるお米は京都の丹後コシヒカリで。

ご飯が炊き上がるまでは30分前後、じっくり待ちます

注文してから提供まで30分前後かかるので、メニューにある説明書きなど読みながらゆっくりと待ちましょう。

待っているうちにどんどんお腹が空いてきますが、それもカレーをおいしくいただくためのスパイスとなります。

「甘辛牛たんカレー」に「厚切りレア牛たん」をトッピング

期待は膨らみ、お腹はへこんだところで提供。まずはご飯だけ食べてみるのがおすすめ。キラキラ輝いた炊き立てのご飯は米自体が持つ自然でほのかな甘みがあり、これだけでもごちそうです。

丹後コシヒカリの炊き立て土鍋ご飯

ここに甘辛カレーをかけて食べると、カレーと米がお互いのおいしさを引き立てあいます。

カレーには牛タンのほぐし身と牛タンブロック入り
炊き立てのご飯に熱々の甘辛カレーをかけて、いただきます!

カレーには牛タンほぐし身とブロックも入り食べ応え十分。こだわりの副菜も合わせながら食べていくと味変ともなり、最後までおいしさの変化が味わえます。

綺麗な桜色をした牛タン

トッピングした厚切り牛タンは低温調理したものを炙って香ばしくしてからカット。煮込んだ牛タンとまた違う食感であり、牛タン自体のおいしさを感じられます。

トッピングの牛タンは炙ってから提供

満足度は東京のお店と同様。辛さは東京のお店と比べると控えめに感じましたが、観光客の多いこの地においてはこれが正解でしょう。外国人観光客が多いこともあってか英語を話せるスタッフさんもいて心強く感じました。

カレーはインドからイギリスを経由して日本に入り、独自に進化した食べ物です。だからこその日本米との相性を考えられたジャパニーズカレーライス。海外の方へも広まってほしいですし、関西のカレーファンにも味わってほしいおいしさです。

【第2週のカレーとスパイス】流行る前に行っておきたい! 大久保の隠れたネパール料理の名店が名前も新たにパワーアップ「EVEREST KHAJA GHAR」(エベレストカジャガル)

昨年後半から続々とネパール料理の新名店候補が誕生している大久保エリアに、また新たな店が誕生しました。

正確に言うと、こちらは元々知る人ぞ知る隠れた名店だった「チヤガル」がオーナーチェンジによりパワーアップして生まれ変わった形。2025年1月24日に、チヤガルがあったその場所でスタートした「EVEREST KHAJA GHAR」です。

前店の「チヤガル」と同じ場所にオープンした「EVEREST KHAJA GHAR」

店内はそのままですが、外の看板は変わりました。またメニューも変わって料理が増えましたが、一番大事なシェフは変わっていないのでファンも安心です。

店内の様子

以前は店名の通りチヤ(ネパールミルクティー)をメインに軽食が少しあるというお店だったのですが、新しくなってからはダルバートをはじめ、さまざまな料理を楽しめるようになりました。

メニューも豊富です

まずは「モモ」600円と「スクティアムレート」1,000円を注文。「ネパールミルクティー」300円も忘れてはいけません。

「モモ」

モモはネパールの小籠包的な料理。ゴルベラコアチャールというソースにつけていただくのですが、このゴルベラコアチャールが他のお店と比べてスパイシーで実においしい。辛いだけでなく香り高いチリの存在感があり、モモ自体もレベルが高いのですが、それをさらにおいしく感じさせるものとなっていました。

「スクティアムレート」

スクティアムレートとは、ネパール料理のスクティ(干して乾燥させた肉)をオムレツにしたオリジナルメニュー。他のお店ではなかなか見かけない料理です。スクティ自体がおいしいのは前店舗から相変わらずなのですが、それがとろっとしたオムレツに包まれて食感の変化も楽しく、卵の水分を少し吸ったスクティが他に無い食感となっていてオンリーワンのおいしさに進化していました。

「ネパールミルクティー」

ネパールミルクティー、つまりチヤもしっかりした甘さが良く、入れ方が上手なのか他のお店と一線を画したレベルの高さです。

「エブレスカジャガルカナセット」

メインは今までは無かったダルバートを。「エブレスカジャガルカナセット」1,200円をマトンでオーダー。

骨付きマトンから滲み出るうまみがサラサラのカレーに溶け込んで絶品!

ダルは豆本来の甘みを感じる仕上がりで、華やかさを感じます。このダルだけでも主役を張れるレベルの高さ。マトンカレーはオーセンティックなカシコマス。サラサラなスープ状のカレーには骨付きマトンならではのうまみが溶け込んでいます。他店だとワイルドなテイストが多いカシコマスですが、こちらは上品なおいしさとなっているのが素晴らしい。やはりシェフの実力の高さが感じられます。

カレーも副菜もハイクオリティで満足度の高いダルバート

サグ(青菜炒め)もタルカリ(カレー味の野菜のおかず)もアチャール(スパイス漬物)もご飯もすべてが高いレベルで、それに先述したゴルベラコアチャールも付いてくるのですからたまりません。

大久保エリアはネパール料理激戦区であり、僕としても既にお気に入りのお店も多いのですが、お気に入りだったお店がパワーアップしたということでお気に入り度合いも上がりました。小さなお店なのでまだ認知度も高くなく、今こそ行きどきですよ。