お店の看板メニューはこれ!

さて、1番人気はチーズケーキとはいえ、このお店の看板メニューになっているのはプリンなんです! しかも、ただのプリンではなく“ブラジルプジン”。

取材時は「紅芋とサツマイモのブラジルプジン」(800円)

ブラジルプジンとはブラジルの家庭料理で、コンデンスミルク(練乳)を使用したプリンのことなんです。練乳を使用することでコクがあってまろやかな口あたりが特徴。日本では、プリンの底にココアのスポンジが敷かれているものが一般的です。

日本人の口にも合うように、本場のブラジルプジンより甘さを抑えているのがうれしい♪ それでいてブラジルプジンの特徴であるコクとまろやかさはしっかりあります。プリンは硬めでむっちり食感がたまりません。底のココアスポンジはほろ苦いカラメルがしみっしみ! 硬めなプリンとの相性はもれなく抜群でした。

シーズンごとに変わる新メニュー

チーズケーキやブラジルプジンなどのメニューは、シーズンごとに新メニューが出てくるのが楽しみなんです! 12月1日からの新メニューを一足早くいただくことができました♪ 新メニューはショートケーキ!ではなく……ショートケーキ風のブラジルプジンなんです!

いちごプリンにノーマルスポンジにキルシュ(チェリーを使ったお酒)入りシロップをかけて生クリームといちごをあしらった一品です。生クリームのぽってり感がとにかくかわいい! ショートケーキのような見た目に癒やされながら甘酸っぱいいちごショート風の新感覚プジンを堪能できました。

飽くなき探求心がすてきなオーナー

「CONTAINER cafe&bar」はシーズンメニューを作るだけでなく、そのすべてがしっかりおいしいんです。これは何か秘密があるに違いない!とオーナーの尾上さんに聞いてみました。

プリン王子「お店を営む上で気をつけていることはなんですか?」

尾上さん「現状に満足しないというところですかね」

プリン王子「これだけ毎回おいしい新メニューを出し続けているのにその言葉が出てくるとは……恐れ入ります。前から聞いてみたかったんですが新メニューを開発はどのようにされているんですか?」

尾上さん「ネットでとにかく今何が流行っているのか、どういうことに世の中は関心を持っているのかをひたすら調べていますね。そして季節ごとの旬な食材をかけ合わせて何ができるか、どこで色を出すかを考えて、そこを決めたら試作を繰り返す感じですかね」

プリン王子「THE マーケ脳ですね! ブラジルプジンってなんでメニュー化しようと思ったんですか?」

尾上さん「新メニュー開発のためにネットをリサーチしていたところ2023年はブラジルプジンがくる!という情報を得て、その時点ではあまりメニュー化しているところがなかったので作ってみようと思ったのがきっかけですね」

プリン王子「確かにブラジルプジンって提供しているお店そんなになかったですもんね。いち早く作られてそれがおいしくて人気が出て、今では看板メニューとなっていてすごいです! ちなみに新メニューの試作っていつやられているんですか?」

尾上さん「営業以外の日はほとんど試作しています」

プリン王子「ちゃんと休んでくださいね」

現状に満足せず新しいものを取り入れながら、ストイックにものづくりをされている尾上さん、とてもすてきな方でした。そんな尾上さんのこだわりがぎゅっと詰まったブラジルプジン、ぜひ一度食べてみてください!

※価格は税込。

文:池畑孝資
撮影:佐藤潮