クレープといえば「フルーツや生クリームがもりもり包まれた」タイプを想像する人もいるかもしれませんが、今注目なのは「シンプルな」クレープ。おいしい生地を楽しむクレープを好む人が増え、シンプルなクレープの専門店も登場するほど。編集部セレクトで、おすすめ10店を紹介します。

1. EQUALLY(豪徳寺)

百貨店の催事や青山の店舗で高い人気を誇っていたクレープ店「EQUALLY(イクアリー)」が、2024年5月、豪徳寺の商店街に待望の新店舗をオープン。パティシエとして修業を積んだオーナーシェフ友納滉一さんが手がけ、モーニング、ランチ、カフェメニューと少しずつ違うメニューを一日中楽しめます。

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「フランス産発酵バター・シュガー」(870円)+シャンティ(350円)   出典:odango3bonさん

ホットクレープはすべてにフランス産発酵バターを使用し、「シュガー」「塩キャラメル」「岩城島レモンシュガー」「ショコラ」などをラインアップ。さらにトッピングにジェラート、バニラシャンティ、クリームチーズ、季節のフルーツなどを自由に組み合わせることができ、好みと気分次第で何通りも楽しめます。

特にぜひトッピングしてほしいのが「バニラシャンティ」。バニラビーンズの入ったクリームはパティシエならではの味わいで、温かいクレープとほのかに冷たいクリームを頬張ると至福の時間が訪れます。

2. ポポット(学芸大学)

「東京でクレープといえばここ!」との声も名高い「ポポット」。厚めの生地なので一皿で満足感たっぷりですが、せっかく来たのならばと甘いクレープとしょっぱいガレットを両方食べる人も多いようです。

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「バター 砂糖」(980円)   出典:cocochabellさん

クレープは「キャラメル」「チョコレート ジャム」「クリームチーズ ヌテラ」など、なんと40種ほどの組み合わせがありますが、厚めでむっちりとした生地を味わうために、まずはシンプルな「バター 砂糖」などをおすすめします。行列ができることも多いようですが、その価値あり、の名店。

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香ばしく焼かれたガレットも必食   出典:cocochabellさん

3. moderato on the green(用賀)

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世田谷ガーデン倶楽部   出典:さきぷれっそさん

料理研究家の植松良枝さんがプロデュースし、世田谷ガーデン倶楽部内に誕生したカフェ「moderato on the green」。一面ガラス張りの窓から見える緑に癒やされながら、絶品クレープをいただけます。「セイロンシナモン、砂糖、バター」「砂糖、バター、レモン、アニャナの塩」など素材にもこだわったクレープは、トッピングのバターをホイップクリームに変更することも可能。

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「セイロンシナモン、砂糖、バター」(800円)、「ビターチョコレート、バター」(850円) 撮影:食べログマガジン編集部

ハモンセラーノを使った食事系クレープもあり、こちらはビールやワインを合わせても。ドリンクのソーサーにはガーデンの葉を敷くといった演出もうれしい、ちょっぴり非日常の気分を味わえる一店です。

4. ØC tokyo(笹塚)

2024年4月にオープンしたクレープ専門店。目黒の「Kabi」の立ち上げを経て、コペンハーゲンの「noma」出身のソムリエがオープンしたレストランでシェフを務めた田井將貴シェフがレシピをプロデュースしています。店名「ØC」は、デンマーク語でオーガニックを意味する「Økologisk」の「Ø」と、「Crepe」の「C」を合わせた造語。

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内装にも個性が感じられます   出典:ゆかこいけんふーさん

クレープを注文すると、バターを一口大にカットして、生地に包んで食べるよう案内されました。ジャリッとした砂糖の舌ざわりが楽しく、今まで食べたことのない、個性的な一枚です。

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「クレープ」(1,320円)   出典:じゅみりんさん

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5. teal(日本橋)

スイーツとチョコレートのお店「teal」が4月から販売をスタートしたのが、テイクアウト専用の、珍しいチョコレートの生地のクレープ。「バニラバターシュガー」「メープルとレモン」「チョコとキャラメルバナナ」の3種が揃います。

「バニラバターシュガー」 (780円) 撮影:食べログマガジン編集部

しっかりめに焼いた生地は、香ばしさとカカオの苦みが感じられ、甘さは控えめ。自慢のジェラートともよく合いそうな味わいです。ストイックな味が続くかと思いきや、食べ進めると中から甘くて香り良いバターがジュワッと染み出し、ますます幸せな食べ心地に。一枚のクレープでも最初と最後で味にしっかり変化が訪れるのがさすが、な一品です。