「子持ち鮎」が予想外な姿で登場した(笑)!

長野の天然鮎の身で卵を巻き、少量の塩をふりかけて。

「次は子持ち鮎をお出しします」というので、あ~塩焼きですね。と構えていたら、鮎の身で卵を巻いて焼き上げたハイブリッドな焼き物が出てきました。下のつなぎ目をフライパンで焼き、その後は200℃のオーブンでじっくりグリル。ソースは赤万願寺とキュウリのペーストで作り、さらに鮎の内臓をオイルで炊いたペーストを添えています。

内蔵ペーストはオリーブオイルで煮立て、アンチョビ入りアヒージョのような味わいです。
 

猫田さん

この内臓ペーストがまた絶品。ほのかに苦いけれど嫌な臭みはなく、鮎版レバーパテといった味わいです。日本酒ほし~。

ソースは冷製。アツアツサクサクの鮎とのヒヤアツ食感を楽しむのです。

鮎の苦みを熟した万願寺唐辛子の甘みでうまくまとめています。「鮎とキュウリは香りが似ているのでよく馴染むんです」とのこと。へ〜!

スペシャリテはなんと、どら焼き……⁉

さて、開業時からのスペシャリテ的なこちら、なんとどら焼き。箸休めとして登場するのですが、間にはあんこではなくフォアグラが挟まれています!

グラニュー糖をまぶしてバーナーで炙ってキャラメリゼし、自家製生地のどら焼きでサンド。日本にどら焼きは数あれど、フォアグラどら焼きは唯一無二でしょうね。

どら焼きの生地は毎朝焼いているというから頭が下がります。蜂蜜入りでほんのり甘く、モチモチした食感。千鳥マークの焼印が可愛いですね。

 

猫田さん

柚子のジャムやサクサクした塩が添えられているので、味変しながら食べると楽しい。ジャムも自家製で、柿やリンゴなど季節で変わるそうです。

高畠ワイナリーの「嘉スパークリング」はミニボトルで2,300円。私もめっちゃくちゃ好きです!

あろうことか大好きな酒の話を忘れていました。日本酒も良いですが合うのはワイン。日本ワインを中心に揃えており、大阪の河内ワインや神戸のフェリシモ(f winery)など関西のワイナリーのものを揃えています。他府県のワインもあり、料理とのペアリングにも応じてくれます。

一口パスタは日本料理のような美しい仕立て

ここまでで結構お腹いっぱい……となっているところへ冷製パスタ。え~!と戸惑いましたが量は一口サイズ! ホッ。

パスタはフェデリーニ。多くのシェフが愛用する「ディ・チェコ」社の乾麺です。

パスタのメイン具材は、塩締めしたアジ。そしてソースはイチジクをペースト状にしたオイルベース。アジにはバルサミコを垂らしてあり、酸味はあるのですが、イチジクソースと一緒に口に含むと不思議とクリーミーに感じます。