〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

Spice and Vegetable 夢民(東京・虎ノ門)

20種の野菜カレー
20種の野菜カレー   写真:お店から

2023年7月、虎ノ門ヒルズ駅から徒歩4分ほどの場所に、西早稲田で愛され続けてきた人気カレー店「夢民」が、「Spice and Vegetable 夢民」としてオープンしました。「夢民」は、西早稲田で38年に渡り営業し、2012年末に惜しまれつつ閉店。2015年に創業者夫妻が監修した店舗がお台場にオープンし、2022年に閉店しました。野菜をたっぷり使ったスパイスの利いたカレーは、伝説として語り継がれ、その復活を願う根強いファンの思いと期待に応える形で、今年、約10年ぶりの実店舗復活となりました。西早稲田での復活も検討していましたが、どこからでもアクセスが良く、親しみが湧く新たな場所で、もっと幅広い人達に「夢民」の味を知ってもらいたいと、虎ノ門を選んだそうです。昔から応援してくれている人たちも通え、オフィス街であり、観光地としても人気のあるこの地で、何十年も続けていきたいと考えているとのこと。
また、いつの日か西早稲田でも営業したいという気持ちがあり、変わらない西早稲田への思いも、昔からのファンにはうれしいですね。

ropefish
店内   出典:ropefishさん

店内は虎ノ門という立地に見合う洗練された雰囲気の中にも、温かみのある木を基調としています。モダンで清潔感のある空間には、一人でも気兼ねなく立ち寄れるカウンター8席と2名用のテーブル席が16席あります。

14種の野菜カレー
14種の野菜カレー   写真:お店から

おすすめは、規格外の野菜を積極的に使用しているベジタブルカレー。十数種類のスパイスをブレンドしたオリジナルレシピと創業以来変わらない調理法はそのままに、本当はとてもおいしいのに、規格外で破棄されてしまう野菜を、積極的に使用しています。フードロス削減という新たな思いを取り入れたカレーは、素揚げすることにより、栄養やおいしさをそのまま残した野菜と、スパイスが爽やかなルーとの相性が抜群。「8種の野菜カレー」1,200円と、「14種の野菜カレー」1,450円、「20種の野菜カレー」1,700円を用意しています。また、西早稲田時代から人気の元祖夢民カレー「ポパイカレー」1,100円は、お客さんのリクエストから生まれたメニューで、炒めたほうれん草にトマトの酸味とふわとろの玉子が加わった絶品の一皿。野菜から出る自然な甘みと玉子のまろやかさが、どこか懐かしい気分にさせてくれます。

ふつうのラッシー
ふつうのラッシー   写真:お店から

ドリンクメニューの「ふつうのラッシー」500円や「ふつうのチャイ」500円、「クラフトコーラ」500円、「クラフトジンジャエール」500円などもすべて自家製。また、デザートの「チャイチーズプリン」550円は、シナモンの香りが良く、スパイスがアクセントになった自家製の蜜も絶品です。是非カレーの後に楽しんでみてください。

昔の「夢民」を知る人も、初めて食べる人も大満足の進化したカレー。絶妙なスパイス使いで、一度食べるとまた食べたくなりますよ! 伝説と言われた味を体験しに、訪れてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

どくだみちゃん
20種の野菜カレー   出典:どくだみちゃんさん

『野菜カレーは8種、14種、20種から選べるのでせっかくだからと20種1700円を。
使っている野菜は
かぼちゃ(森田農園さん)
茄子(規格外)
エリンギ(規格外)ブロッコリー
じゃがいも 人参 ミニトマト
切干大根
ペコロス(森田農園)パプリカ(規格外)
ビーツ(森田農園) ズッキーニ(規格外)
島オクラ(森田農園) いんげん(規格外)
レンコン(規格外)アスパラ
ヤングコーン エリンギ(規格外)
キャベツ ひよこ豆
だそうですが、お皿は全て野菜で埋め尽くされていました!!
ルーはプラス200円でチキン入り辛さは5に。

野菜不足で万年冷え性の自分にはこれはありがたい一皿。
これだけの数のお野菜、しかも温野菜をいただくことはなかなかできないし、
ましてや規格外のものを使用しサステナブルな取り組みをされているのも嬉しい限り。

しかもこのお野菜、味が濃くそれぞれの持ち味を感じられる良質感のあるものばかり。

もともと夢民のカレーは野菜が多いのですが、ヘルシーという印象がさらに高まりました!』(どくだみちゃんさん)

ポパイカレー
ポパイカレー   写真:お店から

『★ポパイカレー ¥1100
・3ホット +¥20
・ライス普通盛り
・ベーコントッピング +¥250

結局いつもここに落ち着いていた、私の「いつもの夢民」カレー。
いつも気にせず頼むんだけど、後で見直すとこればかり頼んでいるという。
昔は5ホットくらいでオーダーしてたけど、私も10年歳とったことだし3ホットで(笑)

カレーは基本ポット提供ながら、ライスにも少しかかって来るのも「夢民」スタイル。

お米は京都産「日本晴」を用いているそうです。

そしてドキドキのお味は・・・早稲田時代の完全再現と言って良いのではないでしょうか。
トマトの酸味、じわっと来る辛さ、卵とほうれん草とベーコンの食感の絡み合い。
ありそうで、決して同じものはない、リアル「夢民」の味わい。

これを店舗でまたいただける日が来るとは、まさに感涙モノです。

せっかくなのでデザートを追加。

★チャイチーズプリン ¥550

ムースのような食感。
カラメルをかけていただきます。
こちらはとてもモダンな仕上がりで、新生「夢民」を実感しますね。

一息ついて、お会計のためレジへ行くと、ここにも萌えポイントが。

早稲田時代と変わらない、ライオネスコーヒーキャンディーが置いているんです。

時代が巡っても輝き続ける、Japanese Curryの至宝ですね』(ropefishさん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香