〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ(東京・青山一丁目)
2023年2月、「トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ」が、店舗ビルの再開発により、青山一丁目駅からすぐの「ラティス青山スクエア」内に移転オープンしました。
2006年に渋谷に開店した同店は、シチリア料理の草分け的存在で、シチリアならではの食材をふんだんに使い、シンプルながら素材の旨みを存分に引き出した料理で人気の名店。オーナーシェフの石川勉氏は、神宮前「ラ・パタータ」を経て、1984年にイタリアへ渡り、シチリア島パレルモ、フィレンツェ、ボローニャで3年修業ののちに帰国しました。
1994年に「ラ・ベンズィーナ」のシェフに就任し、6年後に「トラットリア ダ トンマズィーノ」にて独立。2006年に「ドンチッチョ」を開店し、石川氏の発信するシチリアンスタイルの鮮やかな料理や明るいサービスにより、現地さながらの雰囲気を楽しめると瞬く間に美食家たちに愛される人気店になりました。店名の「ドン」はイタリア語で親分、「チッチョ」は直訳すると太った人を意味するのですが、イタリアでは身近な友人などに会うと「チャオ チッチョ」と親しみを込めて呼ぶそう。ゴッドファーザー好きの石川氏が、ゲストとのコミュニケーションを取れる気軽な距離感を大切に、親しみのあるドンになりたいという思いが店名に込められています。
土地の良さと高い天井の造り、テラス利用が可能なことから移転を決めた新店では、前の店舗と同様に、本場シチリアのレストランの温かみのある雰囲気を再現しています。オーナー自ら現地にて購入したアイテムが多数飾ってあり、見ているだけでも楽しい気分に。店内にはカウンター8席、テーブル30席、テラス4席。どの席でもシチリアに旅行に来たような、居心地の良さを感じられます。
おすすめメニューは、シチリア、パレルモの郷土料理「イワシとウイキョウのカサレッチェ」2,400円。イワシをウイキョウ(フェンネル)と松の実、干しぶどう、サフランでじっくり煮込んだソースをカサレッチェというシチリアのショートパスタと絡め、仕上げにパレルモ料理には欠かせないローストしたパン粉をふんだんにかけて風味と食感を楽しめる逸品です。あまり日本ではなじみのないウイキョウを使った「トンマズィーノ」時代から提供し続けている名物で、シチリアと変わらぬおいしさを堪能できます。
他にもナスのとろけるような食感が楽しい「パルミジャーナ・ディ・メランザーネ」2,300円や、外側は香ばしく、噛めばフワッとした身から旨みが溢れる定番の「カジキマグロのパレルモ風炭火焼」3,000円など、多彩なメニューがあり、どれを頼んでも間違いないと評判です。
おいしいのはもちろん、行けば誰もが笑顔になれるレストラン。家族や友人と一緒に、シチリアを感じに訪れてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『以前と変わらず居心地のいい内装、温かい接客、そして何よりもオーダーした全てが美味しい。
やはりこの店ではお薦めが間違いない。
モダンなイタリアンもいいが、やはりイタリアにいるようなat homeな雰囲気な店が好きだ』(Scarface!!さん)
『お店が移転して初来店。青山一丁目の裏の出口から徒歩0分で使い勝手が良くなりました。
以前のお店同様に味に深みがあり、美味しく頂きました。どれも美味しいのですか、イワシとウイキョウのパスタとカジキマグロの燻製カルパッチョ、トリッパが私の好みでした』(ごはん亭さん)
※価格はすべて税込