〈NewOpenNews〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
桜上水 船越(東京・桜上水)
2023年1月15日、京王線「桜上水」駅北口から徒歩4分の場所にラーメン専門店「桜上水 船越」がオープンしました。
店主は、ラーメンコンサルタント渡辺 樹庵氏が経営する高田馬場の人気店「渡なべ」で12年以上、みっちり修業。「渡なべ」出身のラーメン店は他にもありますが、渡辺氏が公認する弟子は「船越」店主を含めて5人しかいないのだそう。いわば、渡辺氏お墨付きのラーメンとあって、オープン初日からラーメン好きの熱い視線を集め、早くも人気店の仲間入りを果たしました。
甲州街道沿いにある店は飾り気のないシンプルな外観で、白い壁にキリリとした紺色ののれんが映えます。平日でも店の前にはズラリと行列ができており、人気の高さがうかがえます。
店内はL字形カウンター席のみ7席。コンクリート打ちっ放しの壁に白木のカウンターと外観同様、内観もシンプルで清潔感があります。
メニューは中華そば、味玉中華そば、ワンタンメン、チャーシューメン、チャーシューワンタンメンの5種類。それぞれに塩味と醤油味が用意されています。
一番人気は、店おすすめの「塩ワンタンメン」。このワンタンメンに自家製のチャーシューをたっぷりのせた「塩チャーシューワンタンメン」や、ノスタルジックなナルトがトッピングされた「醤油ワンタンメン」なども人気を集めています。
訪れた人が何よりも絶賛しているのはスープのおいしさ。豚や鶏、牛の動物系のだしをメインに、魚介や野菜の旨みをプラス。コラーゲンが満ち、少し濁ったスープはトロミもあり、各種の旨みが重なり合い、滋味深く濃厚な味わいです。
動物系や魚介系などそれぞれがパワフルな旨みを持ちながらも、後口はさっぱり。この絶妙な加減が唯一無二のおいしさとなり、ラーメン好きの心をわしづかみにしています。
麺は名店御用達の三河屋製麺の中太麺で、小麦粉の配合レシピ・加水率から指定した完全特注麺。ゆでる直前に手で揉み、もっちりとした食感のちぢれ麺が絶品スープを拾います。しっかりと小麦の香りや味わいがあり、スープの個性に負けない麺になっています。
チャーシューは吊るし焼きタイプと煮豚タイプの2種類。吊るし焼きにされたチャーシューは肉肉しさもあり、スモーキーな香りが食欲をそそります。ツルンとした皮の食感が楽しいワンタンは、一口食べれば肉あんの生姜風味が口の中に広がります。
ビジュアル重視のラーメンとは一線を画すような、あふれんばかりのスープに無造作に盛り上げられたトッピング。どこか懐かしい面影を持ちつつも一口食べれば、どこにもない「船越」だけの味わいがあるラーメン。ぶらりとお出かけがてらに訪れてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『まずは、スープからいただくと動物系に煮干しや節などのミックススープで、滋味深くコクがあり、うまい!と思わず口から出てしまう。これは、当たりだなと思って次は麺に。
麺は茹で前に手揉みを入れていました(見逃しません)
こちらも中太で迫力のある麺。食感も少しゴワッとする感じもするパンチがありました。しかし、これがもっちりと美味しく、このスープに負けない存在感があります。
途中でお酢を入れるとスープはマイルドになり、麺は小麦感をましたように感じました。辛みを入れるのを忘れるぐらい食べるのに夢中になってしまった。
具材は、吊るし焼きと思われるチャーシューが香ばしく、脂身も甘味があり肉の旨味がしっかり。チャーシューは8枚も入っていてボリューム満点、さらにワンタン5個は肉ワンタンでてるてる坊主型。メンマも細めで優しい味付けでした。
とにかくボリューム満点ではありましたがどのパーツも美味しく、全体として大満足です。』(addict.さん)
『見た目、雑然と盛られた姿は決して美味しそうには見えない。
しかし、スープを一口飲むと、生姜と胡椒が良く効いた懐かしさが込み上げる様な哀愁を感じる旨さ。
しかも余韻が心地良く、美味しさが後に引きます。
どんどん食べ進んでしまう美味しさで一心不乱に食べてしまいました。』(silver1966jpさん)