【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#85】「Chulo ghar」(チュロガ)
新大久保駅周辺と言えばカレー好きの間ではネパール料理の名店が多いことで有名です。激戦区であるが故に味が良くても場所や出店のタイミングが良くないと生き残れないのですが、そんな街でまた新たなお店が誕生しました。今回ご紹介する「Chulo ghar」は色々な意味で今後に期待できる面白いお店です。
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何が面白いのかというと、ビル一棟ほとんどがそのお店であり、1階こそ韓国料理店ではあるものの、2階から4階、そして屋上までがこちらのお店のエリアとなる予定だそうです。予定というのも現在はオープンこそしているものの諸々準備中であり、現在営業中なのは2階だけ。
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しかし現在営業中の2階だけでも行く価値があります。テーブル席と座敷席が入り混じった空間はネパール人が好むものですが、日本人にも新鮮に感じられて面白い造り。店内には店名ともなっている昔ながらのチュロ(ネパール伝統のかまどの台所)をオブジェ的にあしらってある、実に凝った内装となっています。
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見た目だけでなく、料理のレベルも高いです。まずは「マトンチョイラ」880円からスタート。チョイラとはマトンを焼いてスパイスでマリネしたネパール料理の代表的なものの一つなのですが、こちらのチョイラはがっつりとニンニクが利いていて辛さもしっかりしたパンチのあるおいしさ。お酒のおつまみにもってこいです。
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メインは「ディドセット」1,540円にしました。ディドとはネパールのそばがき的な料理。こちらのセットはディドにチキンカレー、野菜のタルカリ(スパイスで炒め煮したおかず)、ダル(豆スープ)、ダヒ(ヨーグルト)、ギー(バターオイル)、ゴルベラコアチャール(トマトチャツネ)、パパド(豆せんべい)、ムラコアチャール(大根のスパイス漬物)、グンドゥルックサデコ(発酵青菜を使った和え物)、サグ(青菜炒め)がついた豪華版。どれを食べてもおいしいのですが、特に野菜のタルカリとグンドゥルックサデコが出色の出来栄えで、名店がひしめき合う新大久保エリアにおいても特にレベルの高い逸品です。
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ディドはネパールにおいては喉越しを楽しむ料理で、現地の方はこれを噛まずに飲み込むのだそうですが、こちらのディドはそのまま飲み込むには少々もっさりした食感です。しかしだからこそおかずと一緒に食べたりカレーをかけて食べたりする主食として日本人にも馴染みやすいものとなっており、その独特の香りと食感がクセになるような仕上がりでした。
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メニューもまだ準備中で今後進化していくとのことで、準備予定のものを見せてもらったところ、他のネパール料理店ではなかなか見かけないようなものもあって興味津々。
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そしてさらに今回は特別に2022年10月現在は準備中である上の階も見せてもらいました。まず3階に上がるといきなり驚きのビリヤード場。4階はまた飲食店、そして屋上でもお酒が飲めるという形で準備中だそうで、遊び場と飲食店が一緒になった空間でした。
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しかし先述したように現在営業中なのは2階のみ。繁盛すればそれだけ早く工事も進んでいくでしょうから、その進化の過程を見ながら応援したいお店です。
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場所は通称イスラム横丁と呼ばれる通りの奥。スパイス料理をする方にとってはおなじみのエリアですから、買い物がてら少し足を延ばして立ち寄ってみてほしいお店です。少しずつ進化していく姿を、みんなで応援しつつ見守ろうじゃありませんか。
※価格はすべて税込